健康ビッグデータと最新科学で健康長寿社会を目指す弘前大学COI
2020年05月11日
- 主催:
弘前大学COI
- 開催日:2013年11月 1日
解くべき課題
◆「最短命県」と呼ばれる青森県の現状
◆増加を続ける医療費
◆健康意識の低さ
取組のポイント
10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件
◆ビッグデータを用いた疾患予兆法の開発
・長年の蓄積で得られた健康情報をもとに生活習慣病を予測するアルゴリズムを開発。
◆予兆に基づいた予防法の開発
・疾患に罹患してから治療するのではなく、罹患を予防することに焦点を絞った医療サービス。
◆金融機関における認知症サポートシステムの開発
取組内容
◆日本一の短命県を「実証フィールド」と捉える。
・40歳以上の加齢性疾患・生活習慣病の罹患率・死亡率が高さや、健康意識の低さが最短命県の要因。
・短命県脱却のノウハウを、世界の「健康長寿社会」実現に役立てるプロジェクト。
◆大規模住民健診で得られたビッグデータを、研究分野を超えて、あらゆる角度から解析
・解析に利用するのは、十数年間にわたる岩木健康増進プロジェクト(青森県弘前市岩木地区での延べ2万人以上、健康情報2~3000項目)、九州大学(久山研究)、京都府立医科大学(京丹後長寿コホート)、名桜大学(やんばる版プロジェクト健診)、和歌山県立医科大学(和歌山ヘルスプロモーションスタディ)の健康情報をデータ連携。
・分子生物学的なデータから社会科学的なデータまで、分野の垣根を越えた網羅的な解析を行う。
・ビッグデータ解析チームを結成し、京都大学、東京大学、東京大学医科学研究所、名古屋大学、東京医科歯科大学などの研究者と連携。
・AI(人工知能)を活用して、ビッグデータから新たな価値を創出する。
◆予兆に基づいた予防法の開発
・個人レベルでのアラート法を構築し、生活習慣改善などによる予防法を実践的に開発。
・運動療法、口腔ケアなどによる予防介入研究。
・健康長寿のための革新的なアンチエイジング法。
◆産官学民が連携して強固なオープンイノベーション推進体制を構築
・高齢者が使いやすい銀行を目指し、金融機関の認知症サポートシステムを開発する。
・新しい福祉型信託などの高齢者の財産管理や経済活動支援のための金融商品の開発。
・認知症初期支援に有用なシニアライフプランニング法の開発。
・意思決定支援のためのアプリケーション及び機器を開発。
シナリオの関係者
拠点長(RL):弘前大学大学院 医学研究科 社会医学講座特任教授 中路重之氏
副拠点長(SL):弘前大学 教授 村下公一氏
COI研究推進機構長(PL):マルマンコンピュータサービス(株) 常務取締役 工藤寿彦氏
シナリオの出どころ
お問い合わせ先
弘前大学COI
- coi_info@hirosaki-u.ac.jp