未来の共創に向けた社会との対話・協働の深化

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対話協働

2023年度
「STI for SDGs」アワード 
受賞取り組み紹介

デジタル障害者手帳「ミライロID」の開発・運営

  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標8:働きがいも 経済成長も
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを

団体名:株式会社ミライロ

<解決したい社会課題>
  • 障害者手帳のデジタル化で、障害者の生活をもっと便利に、もっと自由にしたい
<取り組み内容>

 現在、国内には障害のある人が約1,160万人いる。多くの場合、本人が取得している障害者手帳を提示することで、交通機関や各種施設の利用時に割引が受けられるが、その利用においては、手帳の紛失による個人情報の漏えいリスクや心理的な負担など、課題も多くある。また、手帳の形式が全国で統一されておらず、現時点でも280種類以上の異なる形式の手帳が存在するため、割引サービスの提供事業者にとっても、確認作業に時間がかかるといった課題がある。

 この取り組みでは、これらの課題解決のため、障害者手帳をデジタル化した「ミライロID」の仕組みを2019年に構築。2020年にはマイナポータルとの連携が実現している。紙の手帳のデジタル化により、スマートに提示できる、更新が容易になるなど利用者側の利便性も上がるが、サービス提供事業者にとっても確認のしやすさやそれに伴う負担軽減などのメリットがあり、現状、3,800以上の事業者がミライロIDを導入している。APIの提供により外部サービス事業者との連携も進んでいる。また、ミライロIDの初回登録時の確認作業には障害のある当事者も関わっており、仕組みの中で障害者雇用のあり方も体現している。今後はさらなる普及を目指し、コンテンツの強化を進めるなど、誰もが明るく暮らせる社会の実現を目指している。

  • 写真:スマートフォンの画面
    ミライロIDのトップ画面
  • 写真:スマートフォンの画面
    ミライロIDのクーポン画面
  • 写真:スマートフォンの画面
    ミライロIDのチケット画面
<わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)>

 ミライロID が障害者と事業者をつなぐ架け橋となることで、障害者が直面する社会のバリアを解消し、経済活動への参加を後押しする。障害者の外出や消費が促進されるに従い、サービス事業者はより高いレベルのユニバーサル対応が求められる。社会全体のユニバーサル対応が高まれば、より多くの方々の社会参加に繋がる。ミライロ ID によって、そのような循環が生まれるエコシステムの構築を推し進めている。

  • ロゴ
    (ミライロIDのロゴマーク)
  • イラスト:車椅子に乗った女性がスマートフォンの画面を立っている男性に見せているところ
    (ミライロIDの提示(確認)の様子)
受賞取組一覧表
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