
日本初の革新的内燃機関を、地球環境を救う切り札に
速くて快適な移動手段として、日々の暮らし、産業、社会活動を支える自動車。地球環境問題を背景に走行性能、安全性能に加え、いっそうの環境性能の向上が求められています。SIP革新的燃焼技術では、自動車用の内燃機関の熱効率を最大50%へと飛躍的に向上させ、環境負荷の低減を目指します。
また、産学官による研究開発体制の構築を通じ、我が国の実用工学の発展と国際競争力の向上に寄与します。
プログラムディレクター(PD) 杉山 雅則(トヨタ自動車株式会社)
【PDメッセージ】
産産学学連携による研究体制
SIP革新的燃焼技術は、様々な専門分野を持つ大学・公的研究機関の研究者が集結し、「ガソリン燃焼チーム」、「ディーゼル燃焼チーム」、「制御チーム」、「損失低減チーム」の4チームから構成されています。4名の研究責任者が各チームを率い、互いに成果を授受しながら研究を進めています。
一方で、日本の自動車メーカー9社と2団体で構成される自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)が、プロジェクトの管理法人である国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と連携協定を結び、広範囲にわたってプロジェクトを支援しています。
このように「産」と「学」だけでなく、「産」と「産」、「学」と「学」が密接に連携する、「産産学学連携体制」が構築されました。
プラットフォームとなる研究拠点の整備

- プロジェクトへの参画者数は5年間の累積で延べ約1300名、AICEからの支援者は毎年120名にのぼります。
研究者の専門分野は、エンジン燃焼だけでなく、基礎燃焼、計算科学、制御理論、化学反応、トライボロジー、乱流等多岐にわたり、所属機関は日本全国に跨っていいます。これらの多様なメンバーの力を融合し、熱効率向上という一つの大きな成果へ繋げるため、研究責任者が所属するリーダー大学では、メンバーが自由に利用できる研究拠点が整備されました。研究拠点では、プロジェクトメンバーによる産学、専門分野、キャリアの壁を越えた議論が展開され、オープンイノベーションの場としての機能を果たしています。
(参画研究機関向け)委託研究契約関連資料
その他様式
名称 |
作成/改定 |
ダウンロード |
その他形式1_取材連絡票 |
作成:平成27年4月1日 |
(Excel:29KB) |
過去の公募情報