議論を政策につなげる

議論を政策につなげる

社会全体で二酸化炭素の排出を減らしていくためには、産業や経済の担い手である企業や団体が責任を自覚し、社会経済の仕組みを根本的に改めていく必要があります。そこでこのプロジェクトでは、利害関係者や問題当事者などを意味するステークホルダーという存在に着目しました。
今までのように、個々のステークホルダーが、それぞれの見解や利害に基づいて政治や行政に訴えるやり方では意見の相違が解消されず、実際の効果が上がりにくいばかりでなく、問題意識の低下さえ引き起こしかねません。ステークホルダーがじっくりと議論を交わし、その結果を、政治・行政を含め世の中全体に発信してゆけば、国民全体の議論を活発化し、よりよい政策へとつなげていくことができるのではないでしょうか。
そこで、このプロジェクトでは、気候変動問題に強い関わりを持つステークホルダーを集めて『低炭素社会づくり「対話」フォーラム』という社会実証実験の場を設置しました。2009年から2011年の約2年間、28名ものステークホルダーが集まり、2050年に向けて、日本が低炭素社会の実現にむけてどう取り組んでいくべきか、政策を意識した議論をおこないました。

2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。