自閉症者や家族が向き合う困難

自閉症者や家族が向き合う困難

自閉症は、言葉の発達に遅れのある人/ない人、知的な遅れのある人/ない人など、症状がさまざまです。自閉的な傾向の強さも人それぞれで、仕事を持ち、自立している人もいます。ずば抜けた記憶力や計算力など、特別な才能を持っている場合もあります。そのため診断もむずかしく、まわりから「問題のある子」「変わった人」といったレッテルを貼られ、学校や職場から排除されることも多くあります。そんな偏見のために、家族ごと社会から孤立してしまうことも起きています。
ここ30年間、自閉症と診断される人が急激に増えていて、最近では100人に1人が自閉症だという報告があります。しかし、原因も対処法もまだ研究途上で、専門家たちの間でも意見が分かれている点が多いのです。ですから、自閉症者やその家族は、いろいろな種類の悩みをかかえています。診断は正しいのか、治療を受けるべきなのか、本人への接し方、学校や仕事の問題……こういった種類も質もさまざまな悩みや不安を受け止めていくためには、どうしたらよいのでしょうか。暮らしの舞台である地域全体でサポートしていくことが必要なのではないでしょうか。

2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。