顔の見える集まりが生み出す支援

顔の見える集まりが生み出す支援

このプロジェクトの拠点は石川県・金沢市です。金沢の町は、都市としてはサイズも小さく、人口の移動も少なく、昔からの人間づきあいが現代に続いています。
このプロジェクトでは、地元の人たちを巻きこんでいくために、自閉症に関するサイエンス・カフェを、繰り返しおこなってきました。定期的に開く集まり、公民館や幼稚園の保護者会でおこなう集まり、書店やお寺でイベントとしておこなう集まりなど、いろいろな形で50回以上開きました。参加したのは、自閉症の当事者やその家族、研究者、市役所の担当者、教育や福祉にかかわる人、町内会の役員、そして、自閉症とは直接のかかわりを持たない主婦や学生、宗教家、企業経営者など、金沢で生活するさまざまな人たちです。
研究者は、医療技術や教育制度、社会状況などの知識情報を提供するとともに、市民の声を研究に持ち帰ります。行政の人は、医療や教育の制度やサービスの改善へと活かします。企業の人は、自閉症の人の雇用を考えます。学校や幼稚園、町内会では、自閉症への理解と関心を高め、自分や地域でできる支援を考え、実行します。
お互いの顔を見ながら、回数を重ね、「自閉症にやさしい社会」のあり方を、ともに考えています。
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2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。