「共棲ロボット」との親密な関係形成におけるELSIに関する越境型文理融合研究
研究開発プロジェクト
- 情報・システム
- 材料・デバイス
プロジェクト概要
本プロジェクトは、法学者・ロボット工学者・認知心理学者・文化人類学者によって構成された研究チームが、人々と親密な関係を形成しつつ共に生活する「共棲ロボット」から生じるELSIの具体的解決策を示すべく、「共棲ロボット」を開発・供給する企業の協力を得ながら実施する越境型文理融合研究です。具体的には、認知心理学的実験・文化人類学的調査によって得られる、人々の「共棲ロボット」に対する受け止めや、「共棲ロボット」が人々の認知や振る舞い・意思決定に与える正負の影響についての定量的・定性的なデータに基づき、人と「共棲ロボット」の双方がより望ましい状態へと変化し続けていくことを可能とするための法制度およびロボット技術者倫理について、実践的かつグローバルに展開可能な形で提案します。これにより、「共棲ロボット」のELSIを解決し、その適切な開発および社会実装を促すとともに、その過程において他の先端科学技術のELSI解決にも展開可能な新たな方法論を開発・提案することにより、本研究プログラム全体の発展に寄与するものです。
・参画・協力機関:京都大学、大阪大学、豊橋技術科学大学、名古屋大学、同志社大学、パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社、ウィーン大学、ケンブリッジ大学、カーディフ大学など
・キーワード:共棲ロボット、人とロボットのインタラクション、アジャイル・ガバナンス、存在の美学、文理融合研究
・研究開発期間: 2023年10月~2027年3月
・グラント番号: JPMJRS23J2

稲谷 龍彦
京都大学 大学院法学研究科
教授