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プロジェクト概要

本プロジェクトでは、近年臨床研究開発が進みつつある「胎児」に対する治療介入技術に係る倫理的・法的・社会的課題(ELSI)及び責任ある研究開発の在り方(RRI)について検討します。医学領域で展開してきた従来の被験者保護の原理的及び規制上の枠組みでは、「胎児」が研究介入の直接の対象存在となる今日のような状況が想定されておらず、胎児に対する治療介入技術の臨床研究開発であっても、あくまでもその被験者は時に胎児と利益相反関係にある母体である妊婦のみとみなしてきたため、国際的にも、研究対象である被験胎児を適切に保護するための倫理的、法的、社会的枠組みが欠落しています。本プロジェクトでは、胎児と妊婦を「胎児―妊婦コンプレックス」として捉え直したうえで、新たな被験者保護枠組みの理論的基盤の構築、倫理指針等の策定、立法を視野に入れた検討等を行います。

・参画・協力機関:国立がん研究センター、桃山学院大学、東京理科大学、群馬大学、東北大学、東京大学、東京学芸大学、早稲田大学、北九州市立大学、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、立命館大学、東邦大学など
・キーワード:胎児、妊婦、研究倫理、被験者保護、リスク・ベネフィット
・研究開発期間: 2022年10月~2026年3月
・グラント番号: JPMJRS22J2

開発者

松井 健志

国立がん研究センター がん対策研究所

生命倫理・医事法研究部長

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