[革新的反応] 令和元年度採択課題

伊藤 肇

レドックスメカノケミストリーによる固体有機合成化学

研究代表者
伊藤 肇

北海道大学
大学院工学研究院
教授

主たる共同研究者
高谷 光 帝京科学大学 生命環境学部 教授
前田 理 北海道大学 大学院理学研究院 教授
八木 亜樹子 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 特任准教授
研究概要

有機合成化学は、医薬品や電子材料など人類に必要な高度なマテリアルを供給しますが、有機溶媒の使用が環境負荷やコストの面でネックとなっています。本研究では、独自に開発したレドックスメカノケミストリーという新しい技術を用いて、有機溶媒を用いない「固体有機合成化学」を確立します。本研究によって有機合成のコストダウンが実現するだけでなく、難溶解性のため研究が進んでいなかった新物質の開発が可能になります。

千葉 一裕

電子移動制御による連続脱水縮合反応

研究代表者
千葉 一裕

東京農工大学
学長

主たる共同研究者
内山 真伸 東京大学 大学院薬学系研究科 教授
齊藤 亜紀夫 東京農工大学 大学院グローバルイノベーション研究院 教授
研究概要

本研究は、開殻分子の生成と反応を促す電子リレーシステムを構築し、化学反応に伴う廃棄物の量を極小化した電子移動型脱水縮合反応法を確立すると共に、多段階脱水縮合反応システムの構築による多様な中分子ペプチドをモデルとして高純度、高収率生産を達成します。これにより,これまでの化学法における試薬および反応溶液大量消費の概念を根本的に変え、電極電子移動および光照射による化学物質生産プロセスの革新を目指します。

野崎 智洋

非平衡プラズマを基盤とした電子駆動触媒反応の創成

研究代表者
野崎 智洋

東京工業大学
工学院
教授

主たる共同研究者
金 賢夏 産業技術総合研究所 環境創生研究部門 研究グループ長
高草木 達 北海道大学 触媒科学研究所 教授
研究概要

既知の活性種を生成するためのプラズマ制御と単結晶モデル触媒に作用させる表面科学を融合し、学理にねざした研究を行います。粉体試料にプラズマを照射しつつX線および赤外吸収分光を行い、プラズマ特有の反応を抽出し触媒開発を支援します。新規触媒を用いて改質反応を検証し、熱反応と比較して特性温度150度低減を実現する触媒候補を複数絞り込み、さらに、200度低温度化を実現するプラズマ触媒反応の道筋を示します。

依光 英樹

不飽和結合への電子注入に基づく高度官能基化法の創出

研究代表者
依光 英樹

京都大学
大学院理学研究科
教授

主たる共同研究者
青柳 忍 名古屋市立大学 大学院理学研究科 教授
笹森 貴裕 筑波大学 数理物質系 教授
研究概要

適切な求電子剤の選択により不飽和結合への電子注入を能動的に制御し、不飽和化合物へ様々な官能基を一挙に導入する革新的な反応技術を創出します。結晶構造解析や計算化学を駆使することで中間体の性質や反応機構を解明し、新反応の開発に繋げます。電解還元による電子注入を利用した斬新かつ有用な不飽和結合の多重官能基化法も確立し、電気エネルギーを活用した革新的反応技術を提供します。

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