[細胞外微粒子] 令和元年度採択課題

太田 禎生

多次元・ネットワーク化計測による細胞外微粒子の多様性と動態の解明

グラント番号:JPMJCR19H1
研究代表者
太田 禎生

東京大学
先端科学技術研究センター
准教授

主たる共同研究者
小嶋 良輔 東京大学 大学院医学系研究科 准教授
末吉 健志 北里大学 理学部 教授
長谷 耕二 慶應義塾大学 薬学部 教授
吉岡 祐亮 東京医科大学 医学総合研究所 講師
研究概要

本研究では、1細胞・1細菌・1EVの多様性を網羅的に捉えて紡ぐ、多次元・ネットワーク化計測・分取技術を開発し、細胞外微粒子の多様性と動態を未踏の高解像度で探求します。多次元計測情報を捉えて各EVを分離し、生物学的な意義付けまで検証する新標準分類法の確立(1EV粒度)と、ヘテロな腸内環境をモデルとして、多様な細胞-細菌-EVの相互作用下におけるEVの多様性や動態・役割の解明(1細胞・1細菌粒度)を目指します。

小椋 俊彦

革新的液中ナノ顕微鏡開発と細胞外微粒子の包括的解明

グラント番号:JPMJCR19H2
研究代表者
小椋 俊彦

産業技術総合研究所
健康医工学研究部門
上級主任研究員

主たる共同研究者
佐藤 和秀 名古屋大学 大学院医学系研究科 特任講師
田代 陽介 静岡大学 学術院工学領域 准教授
村上 伸也 大阪大学 大学院歯学研究科 特任教授
研究概要

細胞外微粒子が細胞に及ぼす作用を解明するには、溶液中で細胞や微粒子を直接観察し分析する必要があります。本提案では、生体試料を染色・固定処理せずに直接ナノレベルで観察し、その組成も分析できる革新的な液中ナノ顕微鏡を開発します。さらに、この観察技術を用いて環境中のナノ粒子やタンパク質微粒子等が、細胞機能へ及ぼす影響について包括的な研究を推進します。

高野 裕久

環境中微粒子の体内、細胞内動態、生体・免疫応答機序の解明と外因的、内因的健康影響決定要因、分子の同定

グラント番号:JPMJCR19H3
研究代表者
高野 裕久

京都大学
大学院地球環境学堂
名誉教授

主たる共同研究者
井上 健一郎 静岡県立大学 看護学部 教授
奥田 知明 慶應義塾大学 理工学部 教授
木村 俊介 慶應義塾大学 薬学部 准教授
黒田 悦史 兵庫医科大学 免疫学講座 主任教授
濵口 真英 京都府立医科大学 大学院医学研究科 講師
三上 剛和 新潟大学 大学院歯学総合研究科 准教授
研究概要

呼吸器・アレルギー疾患を悪化させる環境中微粒子の中でも、生体応答へのエントリー経路や生体応答機序は異なることを示し、環境中微粒子を医学・生物学的(内因的)に類型化します。次に、この類型化を基に、多様な環境中PM2.5の生体応答機序を解明します。特に、PM2.5の健康影響決定要因や分子を、外因(環境分析学)と内因(医学・生物学)の双方向から同定し、両者の因果関係を分子とその変化を基に明らかにします。

豊國 伸哉

細胞外微粒子への生体応答と発がん・動脈硬化症との関連の解析

グラント番号:JPMJCR19H4
研究代表者
豊國 伸哉

名古屋大学
大学院医学系研究科
教授

主たる共同研究者
大町 遼 和歌山県立医科大学 医学部 准教授
岡本 章玄 物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター グループリーダー
佐藤 好隆 名古屋大学 大学院医学系研究科 准教授
中山 勝文 立命館大学 薬学部 教授
室原 豊明 名古屋大学 大学院医学系研究科 教授
研究概要

身近なナノマテリアルや微粒子が惹起する生体応答が、日本人の2大死因であるがんと動脈硬化症の発症や進展にどのような意義を有するのかを解析する。環境汚染物質や今後普及するウエアラブル・フレキシブルデバイスのナノマテリアルについても検討し、ナノマテリアル生体影響の一般原理を解明することにより、安全な労働環境や市民生活に寄与する成果を発信すると同時に、新たなドラッグ・デリバリーシステムへの基盤を検討する。

渡邉 力也

細胞外微粒子の1粒子解析技術の開発を基盤とした高次生命科学の新展開

グラント番号:JPMJCR19H5
研究代表者
渡邉 力也

理化学研究所
開拓研究本部
主任研究員

主たる共同研究者
大塚 基之 東京大学 医学部附属病院 届出研究員
幸谷 愛 大阪大学 微生物病研究所 教授
小松 徹 東京大学 大学院薬学系研究科 准教授
西増 弘志 東京大学 先端科学技術研究センター 教授
山野 友義 金沢大学 医薬保健研究域医学系 准教授
研究概要

本研究では、理学・工学・医学の異分野融合により、生体微粒子の組成や機能を1粒子ごとに網羅的に解析できる革新技術を開発します。そして、それらを疾患由来のエクソソームへと応用することで、疾患との相関関係を1粒子レベルの感度で理解する次世代の研究手法を確立し、生物学・医薬学にまたがる新知見の創出、ならびに、疾患の制御に向けた新規医薬技術基盤の実現につなげます。

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