研究領域「アレルギー疾患・自己免疫疾患などの発症機構と治療技術」中間評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、アレルギー疾患や自己免疫疾患を中心とするヒトの免疫疾患を予防・診断・治療することを目的に、免疫システムを適正に機能させる基盤技術の構築を目指す研究を対象としています。
 アレルギー疾患や自己免疫疾患を中心とする疾患には国民のQOLを低下させるとされるものから重篤な場合は死に至るものまであります。このような疾患についてこれまでに深められてきた分子、細胞、器官・組織といったレベルにおける免疫機構や制御に関する理解を個体レベルの高次調節免疫ネットワークシステムの理解へと発展させ、臨床応用へとつないでいきます。
 具体的な研究課題としては、制御性細胞による免疫調節機構、粘膜免疫系・自己免疫系・獲得免疫系・自然免疫系の構築機構とその制御、自己免疫疾患・アレルギー疾患の発症機構、免疫と感染制御機構、疾患に対する薬剤・ワクチンなどの開発と効果測定、疾患の診断・治療法の確立、などが含まれます。

2.中間評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成21年度採択研究課題

(1)荒瀬 尚(大阪大学 微生物病研究所 教授)
ペア型レセプターを標的とした免疫・感染制御技術の開発(76KB)

(2)岡崎 拓(徳島大学 疾患ゲノム研究センター 教授)

自己免疫疾患制御分子の同定による新規治療法の開発(79KB)

(3)烏山 一(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授)

新たなアレルギー発症機構の解明とその制御(91KB)

(4)木梨 達雄(関西医科大学 附属生命医学研究所 教授)
接着制御シグナルの破綻と自己免疫疾患(90KB)

(5)黒崎 知博(大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授)
液性免疫制御による新しい治療法の開発(75KB)

(6)谷口 維紹(東京大学 生産技術研究所 特任教授)
核酸を主体とした免疫応答制御機構の解明とその制御法の開発(85KB)

2-3.中間評価会の実施時期

 平成24年10月30日(火)

2-4.評価者

研究総括

菅村 和夫
宮城県立病院機構 理事長

領域アドバイザー

斉藤 隆
(独)理化学研究所 横浜研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫シグナル研究グループ グループディレクター
坂口 志文
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 主任研究者・教授
佐々木 毅
NTT東日本東北病院 院長
渋谷 和子
筑波大学 大学院 医学医療系 准教授
高津 聖志
富山県薬事研究所 所長
富山大学 医学薬学研究部 客員教授
徳久 剛史
千葉大学 理事
能勢 眞人
愛媛大学 名誉教授
花井 陳雄
協和発酵キリン株式会社 代表取締役社長
宮坂 信之
東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 教授

外部評価者

笹月 健彦
九州大学 高等研究院 特別主幹教授

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