April 20th, 2016
産学の連携を目指した「スピン量子整流・スピンゼーベック効果アソシエーション」を立ち上げ、初回会合を実施致しました。
スピンゼーベック効果の実用化に向けて、産学の連携を進める場として、スピン量子整流・スピンゼーベック効果アソシエーションを発足いたしました。2008年の発見以来、スピンゼーベック効果は次世代の熱電変換素子の原理として研究が進められてきました。その物理的起源の理解や、多層膜素子構造による出力性能の増大などに伴い、いよいよ実用化に向けた研究開発が本格化を迎える段階にあります。この段階においては、アカデミアと産業界の間での活発なニーズシーズの交換と、具体的な用途に向けたプロトタイプの作製が求められます。本アソシエーションはアカデミアからのシーズ報告と、産業界からのニーズ報告を定期的に行い、シーズとニーズと業界間のセレンディピティを提供します。また、スピンゼーベック効果は、スピンの持つエネルギー変換能(スピン量子整流)の発現であり、この新しい基礎物理法則の認知を通じて、新たな革新的デバイスの創造に貢献します。