野崎樹脂分解触媒プロジェクト

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研究総括 野崎 京子
(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
研究期間:2021年10月~2027年3月
グラント番号:JPMJER2103

 

 

 現代の私たちの生活は、「合成化学」によって小さな分子をつないでできる高分子に支えられており、その一種である合成樹脂(プラスチック)も急速に普及しました。しかし、その恩恵を受ける半面、廃棄や処理に関する問題に直面しています。プラスチックリサイクルに関する研究も数多く進められていますが、実用的で環境に優しい手法は未だ十分とは言えません。その解決には、高分子を小さな分子へと分解する反応、あるいは分解に使える道具(触媒)、すなわち「分解化学」の発展が不可欠です。

 このような背景の下、本プロジェクトではプラスチックを分子レベルに分解してリサイクルする、または新たに有用な原材料などに生まれ変わらせるための触媒開発を行います。そのアプローチとして、均一系触媒(主に溶液)の構造制御で用いた隣接基関与という手法を触媒の分離が容易で工業的に広く用いられている不均一系触媒(主に固体)においても利用できるような触媒設計を行い、再利用を前提とした樹脂分解触媒の開発を目指します。

 本プロジェクトを通じ、社会課題解決に向けたプラスチック再利用プロセスの開発および樹脂分解に関する新規学問領域の構築が期待されます。

 

fig1

 

研究グループ

・難分解性樹脂分解触媒開発グループ
・易分解性基導入ポリオレフィン開発グループ
・反応場設計グループ
・生分解性評価グループ
・構造評価グループ

 

プロジェクトヘッドクオーター

〒113-8656
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学工学部3号館
TEL: 03-5841-7261

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