事業成果

未来を共創する研究開発戦略の立案・提言

科学技術イノベーション創出に向けた先導役2023年度更新

研究開発戦略センター(CRDS:Center for Research and Development Strategy)とは

研究開発戦略センター(CRDS)は、国内外の科学技術イノベーションや関連する社会および政策動向を俯瞰的に調査・分析し、課題の抽出を行い、各種の科学技術イノベーション政策や研究開発戦略に資する情報を提案し、その実現に向け活動している公的シンクタンクである。産学官のステークホルダーとの連携を重視し、積極的に情報収集や意見交換を行っている。

CRDSでは、関係府省や産業界等の多様なステークホルダーとの共創を目指し、国内外の研究開発及び関連政策の動向を俯瞰・分析する「研究開発の俯瞰報告書」、具体的な情報を提案する「戦略プロポーザル」等を、様々な形で発信している。

調査分析結果をまとめた調査報告書

調査分析結果や提案を報告書として発行
(研究開発の俯瞰報告書、戦略プロポーザルなど)

図:ワークショップや講演、コラム、SNS等によるステークホルダーとの対話

ワークショップやセミナー等によるステークホルダーとの対話

「研究開発の俯瞰報告書」の発行

「研究開発の俯瞰報告書」は、材料、環境・エネルギー、ICTとライフサイエンスの分野において、主要な研究開発領域ごとの動向および国際比較をとりまとめ、研究開発の今後の展望や方向性を考察したもの。わが国と主要国の最新政策動向をまとめて発信することで、各種政策や施策の基礎資料(エビデンス)として広く活用されている。

研究開発の重要なトピックを発信

各分野の研究開発に関する政策から、異分野融合・横断の研究テーマとそれを促す研究システムや研究土壌等まで、多岐にわたり調査・分析し提案を行う。それらの提案は、日本の戦略や研究開発プロジェクト等に活用されている。

提案・報告書の内容は、コラムや動画などのわかりやすい形に再構築して公開しているほか、ノーベル賞に関してはフェローがTV・新聞等で解説している。

AI研究の新潮流を俯瞰し日本の勝ち筋を提案

2018年から2020年にかけて発信したAIに関連する戦略プロポーザルを2つの潮流「第4世代AI」「信頼されるAI」として再提示するとともに、日本の勝ち筋となる研究開発戦略を提案した。

冊子
冊子
オープン化、国際化する研究におけるインテグリティの強化を提案

研究開発のオープン化、国際化の進展による、技術流出などを通した国家安全保障への悪影響について、研究機関が研究者からの情報開示を徹底することで、利益相反を管理し、不正につながるリスクを低減することの重要性を海外の事例を中心に示した。

冊子
量子技術の動向を論文・特許マップで調査・分析

量子技術の動向を俯瞰的な視座から把握するため、量子技術に関係する論文・特許の俯瞰マップ調査と共著ネットワーク分析によって、国際的な動向を捉えた。

長期に渡る国の施策に繋がった「元素戦略」の提案

「元素の機能を最大限に発揮することで、夢の新材料を実現する」というビジョンを具体化するために、化学、物理、金属、セラミクス、鉄鋼などの学会、大学、研究所、企業などと連携して、希少元素の減量・代替・循環・規制、元素の新機能探索について2007年に提案した。国の施策にも活用され、日本および世界の産業に貢献することを目的として現在なお展開を続けている。

冊子
日刊工業新聞連載コラム「科学技術の潮流」

科学技術の「地図」を描く糸口となるべく、幅広い分野のホットトピックから政策や海外の動きまで、俯瞰的な視野を重視しながら科学技術動向について分かりやすく解説・話題提供する。

冊子
CRDS Channel(動画でわかる科学技術の今)

CRDSフェローが、俯瞰報告書の内容をはじめ、各分野における国内外の動向や注目トピックについて動画で解説する。(各テーマ15分程度)

公式Twitter・公式Facebook

報告書の公開、公式ホームページの更新情報、各フェローの活動状況など、CRDSの最新情報を随時発信する。