採択プロジェクト

大学・エコシステム推進型 
大学推進型

早稲田大学

2023年度

 (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。

採択年度 研究開発課題名 研究代表者 概要
令和5年度(2023年度)
ヒストン修飾のシングルセルパネル解析システムの構築と検証
採択課題紹介(247KB)
早稲田大学
理工学術院 先進理工学研究科 
化学・生命化学専攻
助教
神平 梨絵
独自のセルベースのヒストン修飾活性検出系に最新のスペクトル型セルアナライザーを用いた解析手法を導入することにより、21種類のヒストン修飾を同時並行して検出可能となるシングルセルパネル解析システムを構築し、その検証を行う。超多色かつ高解像度で複数のヒストン修飾変化をパネルとしてシングルセルレベルで解析可能となることは、老化やストレス、認知症、細胞分化にかかわる遺伝子の発現スイッチ変化の組み合わせ(ヒストン修飾コード仮説)を紐解くカギとなり、健康寿命の延伸につながる。本システムを用いて健康長寿にかかわる未知の食品機能成分を効率的に見出すことを実証し、長寿化社会における健康寿命の向上に貢献したい。
令和5年度(2023年度) 小型・多機能ハイブリッドレーザ光源の研究開発
採択課題紹介(197KB)
早稲田大学
理工学術院 先進理工学研究科
物理及応用物理学専攻
教授
北 智洋
近年の超大容量光通信、Beyond5Gに向けたテラヘルツ光電融合通信、LiDARをはじめとした光センシング、光量子コンピューティング等の成長分野においては、シリコンフォトニクスを活用した光集積回路の利用が進展している。これらの光集積回路に不可欠であり最重要なデバイスはシリコンフォトニクスと整合性の良い集積レーザ光源である。本課題では、光波の制御性に優れたシリコンフォトニクスと光の増幅性能に優れた化合物半導体の各々の長所を効果的に融合することで、様々な光応用分野において使用可能な集積型ハイブリッドレーザ光源の高スループット・高精度な実装方式を開発する。
令和5年度(2023年度) 化学合成・分析マイクロデバイスの開発
採択課題紹介(330KB)
早稲田大学
ナノ・ライフ創新研究機構
次席研究員
田中 大器
現在の化学合成は、ビーカーを用いた方法で研究が進められているが、貴重試薬の大量消費や抽出のためのエネルギー消費など環境汚染の社会問題を抱えている。また、ビーカーでは収率や純度が低い化学合成も多数あり新しい高効率な合成法が求められている。本研究開発では反応性の低い化学合成に対してマイクロデバイスを応用することで高効率化の実現を目指す。さらに合成、分析、抽出までを全て一つのマイクロデバイスで行うことで試薬やエネルギー消費を極力抑えた効率的な合成・分析デバイスを創出する。高純度な生成物を得られる合成法は、創薬のオーダーメイド合成や貴重試薬を用いた電池材料合成など幅広い分野に応用可能である。
令和5年度(2023年度) 有機固体MIのWebプラットフォーム開発
採択課題紹介(244KB)
早稲田大学
データ科学センター
准教授(任期付)
谷口 卓也
材料開発にデータ科学を活用した技術(マテリアルズインフォマティクス、MI)により、有機固体開発の効率化、製薬の安定性予測、機械学習の信頼性を向上させるためのWebプラットフォームを開発する。研究代表者はこれまで有機固体材料の物性予測を行う機械学習モデルを構築しており、ブラウザ上でユーザーが新規化合物情報を入力すると学習済みモデルに基づき物性予測値を出力するプラットフォームを開発し、材料・薬剤開発を効率化することを目指す。ユーザーとしては、材料素材メーカーおよび製薬企業の研究部門やアカデミアの研究者を想定している。