採択プロジェクト

大学・エコシステム推進型 
大学推進型

早稲田大学

2020年度

 (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。

採択年度 研究開発課題名 研究代表者 概要
令和2年度(2020年度) 高効率な細胞内物質導入スタンプおよび顕微鏡搭載システムの事業化検証
2021年7月
「ハインツテック株式会社」起業
早稲田大学
大学院情報生産システム研究科
准教授
三宅 丈雄
本提案は,従来機器による実現が困難であった細胞内への物質導入および細胞からの物質抽出を実現する複合ナノチューブ薄膜とスタンプキットの開発に加え,市販の顕微鏡に搭載可能なスタンピングシステムを事業化する取り組みである.本課題で利用するコアな技術は,申請者が単独特許として権利化した技術シーズを利用するものであり,主にライフサイエンス分野の研究開発者に利用して頂く試作機を開発することを具体的な目標とする.さらに,開発サポート機関が主催するハンズオン的支援やアクセラレータープログラムに参加することで,最終的な製品「細胞内物質導入スタンプおよび顕微鏡搭載システム」を事業化するための市場調査やライフサイエンス機器としてのコンセプトを決定することで,本研究課題を完成させる。
令和2年度(2020年度) アミノ酸ハイブリッド型食塩の機能と用途開発の検証
2021年11月
「Ussio lab.株式会社」起業
早稲田大学
理工学術院
教授
中尾 洋一
われわれが独自に開発した『アミノ酸ハイブリッド型食塩』は、海底湧海水を原料としてにがりを取り除くことなく製塩したものであり、海水のミネラル成分組成を損なうことなく、かつ塩化マグネシウムによる苦みを抑えたおいしい塩となっている。本技術により、減塩効果による血圧降下作用が期待でき、にがり成分による便通改善や骨粗しょう症予防などの機能性も期待できる“おいしい塩”の製造が可能となった。本研究開発では、この『アミノ酸ハイブリッド型食塩』を機能性食品へと応用展開するために用途開発と成分組成の最適化を目指す。
令和2年度(2020年度) アニマルストレスセンサー
2022年4月
「株式会社こころみ」起業
早稲田大学
ナノ・ライフ創新研究機構
上級研究員
大橋 啓之
動物の唾液から簡便にストレスホルモンを検出しその変化を分析し適切な情報フィードバックを行うことにより、動物たちにストレスがもたらす様々な異常を事前に捉えて解消するセンサーを開発する。このセンサーは、10マイクロリットルというわずかな唾液等の分泌物から1分以内に複数種類の分子マーカーを同時検出するもので、すでに人の唾液を用いた基礎実証実験に成功している。この技術の事業化予備調査では畜産・ペット業、および魚養殖業向けに有望な市場が存在することが判明した。本研究では、ビジネス化に必要なセンサーばらつき要因の解明、および動物の唾液から効率的にストレス物質を検出するためのセンサモジュール開発を行い、牛を用いた実証実験を行うことで事業化の準備を進める。
令和2年度(2020年度) アンチエイジング創薬に特化した研究開発支援事業モデルの構築と検証 早稲田大学
人間科学学術院
教授
千葉 卓哉
アンチエイジング物質のスクリーニング技術とアンチエイジング創薬の標的分子に関する技術を活用し、新薬開発を中心としつつ、機能性食品や機能性化粧品開発も含めた総合的なアンチエイジング関連の研究開発を支援する事業の構築を目指す。本研究では、スクリーニング系の性能向上と医薬品リード化合物、および核酸医薬・抗体医薬などのバイオ医薬品候補の選定を行い、事業化可能性の拡大を狙う。同時に、関連する市場調査、医薬品、食品、化粧品メーカーなど想定顧客へのヒアリングを行い、適応可能なプロダクトの発案および事業モデルの構築と検証を行う。
令和2年度(2020年度) 人混みでも安全に移動できる自律移動サービスロボットの事業化検証 早稲田大学
理工学術院総合研究所
主任研究員(研究院准教授)
亀﨑 允啓
人との共有空間(特に、駅構内等の混雑環境)を安全かつシームレスに動ける自律移動サービスロボット(Mobile ServiceRobot:MSR)の早期実現が期待されているが、人を最優先として「回避と停止」のみを行う従来の移動ロボットでは、根本的にこれに対応できない。そこで申請者は、人や環境から(へ)の身体的接触の許容を核に、人とロボットの相互譲り合い理論に基づく移動基盤技術「Human-SymbioticNavigation Platform and Service (H-SYNAPSE)」を提案し、その有用性を確認してきた。本課題では、事業化の鍵となる、適用環境に応じたパラメータ調整手法の整備、多様な環境(展示会場、食堂等)で受容性評価、運搬や案内等を実施するMSRの市場・顧客調査から、事業化検証を行う。