採択プロジェクト

大学・エコシステム推進型 
大学推進型

大阪工業大学

2023年度

 (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。

採択年度 研究開発課題名 研究代表者 概要
令和5年度(2023年度) エンゲージメントやコミュニケーションを促進するデジタルツイン行動変容支援システム
採択課題紹介(316KB)
大阪工業大学
情報科学部 情報メディア学科
特任教授
佐野 睦夫  
コミュニケーション能力は、ビジネスマンはもとより、社会生活を円滑に進めるために必要不可欠なスキルであり、企業が採用選考を行う際、最も重視する要素として「コミュニケーション能力」を挙げていることがアンケートなどにより分かっている。また、多くの企業で業務効率の向上を目指し、従業員にコミュニケーション能力向上のための社内外の研修の機会を設けている。しかし、従来型の講師と複数の受講者で行う座学形式の研修、受講者同士でのロールプレイング形式での研修では、無意識的な日常行動を反映することは難しいのが実情であり、また行動変容の定着には個人差があることから、個々に対して異なるアプローチが必要である。
本研究は、認知心理学とAIデータサイエンス的アプローチに基づき、パーソナライズされた仮想空間でのシミュレート行動体験を介して、日常行動と紐づけ行動評価し、振り返りを行うような効果的で信頼性の高いデジタルツイン型行動変容支援システムを開発することを目的としている。
令和5年度(2023年度) 金型成形と拡散接合による高機能マイクロ流体デバイス量産工程の確立
採択課題紹介(527KB)
大阪工業大学
工学部 機械工学科
講師
横山 奨
本プロジェクトでは、金型成形と拡散接合技術を組み合わせることで、従来手法では困難であった微細な中空流路などを含むマイクロ流体デバイスの安価な量産工程の確立を目指す。
現在主流となっているシリコーンゴム製マイクロ流体デバイスには、ガス透過性による気泡混入、吸着性による化学反応や細胞実験阻害などの欠点が指摘されている。耐久性も不十分であり、今後の産業応用にはシリコーンゴム以外の安価な素材への早急な移行が必要である。この問題に対し、金型成形技術と拡散接合技術を組み合わせた高機能マイクロ流体デバイス量産工程を提案することにより、材料面の問題からマイクロ流体デバイスが使えなかった用途・業界に対して新たなデバイスの提案を行うことを目的とする。
本工程を技術シーズに据え、拡散接合装置自体の販売、接合条件(接合レシピ)や金型成形条件の提供を始めとしたノウハウの提供により、熱交換を伴うマイクロ流体デバイスやベイパーチャンバーのなどの高機能デバイス、安価な使い捨て医療用マイクロ流体デバイスの販売を通じた産業分野への発展、化学や医療研究の分析事業への貢献が可能となる。