採択プロジェクト

大学・エコシステム推進型 
大学推進型

大阪工業大学

2022年度

 (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。

採択年度 研究開発課題名 研究代表者 概要
令和4年度(2022年度) 燃料電池の原理(電解法)を用いたバリアフィルムの酸素および燃料分子の透過率・拡散係数の評価装置
採択課題紹介(278KB)
大阪工業大学
工学部生命工学科
客員教授
金藤 敬一 
バリアフィルムは生鮮食品だけでなく、薬、美術工芸品、電子デバイスなどを酸化劣化から保護する不可欠な素材である。燃料電池の原理を用いて、バリアフィルムの酸素・燃料分子の透過率・拡散係数の評価装置を開発する。本研究によって、下記の4点が成果となる。
1)透過率・拡散係数の評価を対象とする酸素、水素、アルコールなどの燃料分子を多様化するために先端材料を用いて触媒を開発する。
2) 燃料電池の出力は燃料と酸素量に律速されるので、酸素極(燃料極)をバリアフィルムで覆うことによって、フィルムの酸素(燃料分子)の透過・拡散係数の評価法を確立する。
3) スーパーバリアフィルムに対応できる高度な透過・拡散係数の評価システムを試作する。
4) 酸素などの透過性ガスの評価法はISO15105 (JISK7126)に記載されている。本提案は新規な方法でISOの取得も予定している。
令和4年度(2022年度) がんや認知症を防ぐマイオカインを含む培養食肉
採択課題紹介(215KB)
大阪工業大学
工学部生命工学科
教授
藤里 俊哉
最近、培養食肉が注目を集めている。本申請プログラムでは、申請代表者らが開発した大阪工大培養筋肉「OITem」を運動させ、高機能な培養食肉へと応用展開する。
培養筋肉は運動させることで、がんや認知症を防ぐマイオカインを分泌する。現在、各企業等で開発されつつある培養食肉は“運動不足”のため、畜産肉に比べて味覚が劣り、マイオカインも少ない。通常、培養筋肉内で作られたマイオカインは内部に留まらず、多くが培地中に漏出する。本申請プログラムでは、マイオカインを培養筋肉内に留め置き、培養食肉の高機能化を図ることで、おいしくて健康に良い培養食肉を目指す。プログラム終了後の早期のスタートアップ設立を目標とする。