採択プロジェクト
大学・エコシステム推進型
大学推進型
大学推進型
大阪工業大学
2020年度
※ (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。
採択年度 | 研究開発課題名 | 研究代表者 | 概要 |
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令和2年度(2020年度) | 「機能性表示食品」取得を目指した臨床試験研究と成果物・検証プロセスの社会実装・事業化
2024年10月
「株式会社Food&Exercise Lab」起業 |
大阪工業大学 工学部 総合人間学系教室 講師 西脇 雅人 |
本研究では、天然白ハチミツの定期摂取効果を検証する大規模臨床試験と更なる食品成分の検証を進め、科学的根拠を蓄積した上で、消費者庁への「機能性表示食品」の申請・認可、食品販売への関与を目指す。また、より科学的根拠が蓄積された後には、「特定保健用食品」への申請・認可を目指す。また、こうした基礎から臨床までの一連の研究による科学的根拠の創出とこの認可申請プロセスは、企業が「機能性表示食品」の認可申請および認可取得を目指す過程において、極めてニーズが高く、申請者らの研究成果の直接的な活用が想定される。「機能性表示食品」は、生鮮食品を含め、ほぼ全ての食品(ただし、一部の食品のみ例外がある)が対象となることから、今後は、特定の大企業のみならず、食品系・医薬品系・化粧品系の中小企業や個人からの機能性表示の申請希望がより増加する可能性が高い。そのため、「機能性表示食品」や「特定保健用食品」取得のための臨床研究や関与成分の定性・定量、および作用機序の考察を全面的に委託・代行・指導・サポートすることで、本学の研究環境とそこでの研究成果を最大限利用した検証プロセスの社会実装・事業化を最終的に目標とする研究・事業計画である。最終的に、例えば、既存の臨床試験・治験代行及びサンプル分析会社として事業化することをイメージしている。将来的には、食品分析からDNAの分析まで、より専門的な分析を加えることが可能と予想される。 |
令和2年度(2020年度) | 農業生産現場における経営改善のためのIoTデバイス、シミュレータの開発
2022年5月
「株式会社アクコム」起業 |
大阪工業大学 工学部 環境工学科 教授 皆川 健多郎 |
農業の担い手不足や耕作放棄地の増加が問題となっている農業生産現場で必要となる技術の開発と実装を行い、それらを用いた効率的な農業経営の改善についての研究を実施する。本研究は、①安価なIoT(InternetofThings)デバイスの開発、②蓄積されたデータを解析するシミュレータの開発、ならびに③最適な作業計画を提案することにより、日本各地の農業の労働生産性と土地生産性を向上させることを最終的な目標とする。本研究では、500枚以上の圃場を有する大規模農業生産法人の協力のもと実地検証を行う。「GAPファンド」による研究実施期間終了後は、本提案の研究成果をもとに大学発ベンチャーとして法人設立することを予定し、本研究シーズが多くの農業生産法人へ広く用いられるように技術移転を目指す。 |
令和2年度(2020年度) | 光照射によるカーボンカプセル材料創出法の開発 | 大阪工業大学 工学部 応用化学科 教授 藤井 秀司 |
カーボンカプセル材料は、優れた電気特性を有し、比表面積が大きく表面機能の増幅が可能であるため、先端工業分野において機能性材料として注目を集めている。本研究は、光の照射というシンプルな操作によるカーボンカプセル材料創製法の確立を目的とする。具体的には、熱分解性高分子粒子の表面にカーボン材料前駆体である共役系高分子を被覆したコアシェル粒子を合成し、これに光を照射することで共役系高分子の発熱・炭化、およびコア部の熱分解除去を同時に引き起こし、カーボンカプセルの合成を行う。さらに起業化を視野に入れ、種々の化学組成、サイズ、壁厚みを有するカプセルのライブラリーを作製する。 本研究における技術開発を通じて創業する大学発ベンチャーとして下記3種の形態を想定している。 1. 当該技術開発によって生じたプロセス特許のライセンスベンチャー 2. 当該技術開発によって開発されたプロセスを具現する製造ライン販売ベンチャー 3. 当該技術開発によるプロセスを利用し合成する材料販売ベンチャー |