採択プロジェクト
大学・エコシステム推進型
大学推進型
大学推進型
神戸大学
2024年度
※ (グレー網掛)は終了課題です。所属・役職名はすべて採択時のものとなります。
採択年度 | 研究開発課題名 | 研究代表者 | 概要 |
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令和6年度(2024年度) | カーボンニュートラルに貢献する超速ゼニゴケ工学を活かしたビジネス創出 ~高栄養食品と合成生物学プラットフォーム~
採択課題紹介(420KB) |
神戸大学 大学院理学研究科 教授 石崎 公庸 |
光合成により二酸化炭素を吸収して有機化合物を合成する植物の産業利用増強は、SDGs達成における重要な要素である。我々は省エネルギー・省資源・省スペースで栽培が可能であり、食料・飼料や物質生産系として藻類や作物を上回るポテンシャルを秘めるコケ植物ゼニゴケに着目している。本研究課題では、ゼニゴケ産業利用の事業化に向けた研究開発を遂行する。有用物質高生産ゼニゴケ新品種の確立と小規模栽培プラントを開発するとともに、法人設立に向けた事業計画の策定を推進する。コケ植物の事業化は世界初の試みであり、グリーン・イノベーションに繋がる革新的スタートアップの早期設立を目指す。 |
令和6年度(2024年度) | がんの生体内ライブイメージング医療を実現する顕微内視鏡技術の機能高度化
採択課題紹介(199KB) |
神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科 研究員 後藤 俊志 |
がん悪性化の要因となる腫瘍環境の不均一性を考慮した創薬や治療技術開発には、生体において細胞レベルの情報を時系列で取得することが必要であり、新たな生体イメージング技術の開発が必要である。我々が開発した顕微内視鏡イメージング技術は、光ファイバー細線を内視鏡プローブとして組織へ刺入することで生体深部まで細胞を低侵襲下に蛍光ライブイメージングすることを可能にする技術である。本研究では当技術をより高度化させることで、臨床における光バイオプシーを実現する医療機器として発展させることを目的としている。本研究で開発した技術は特許出願予定であり、本研究終了後には当該特許を運用しながら、研究用あるいは医療用の実機販売を事業とする神戸大学発ベンチャーの設立を計画している。 |
令和6年度(2024年度) | 食道癌術後吻合部狭窄を解除する生体内分解性合金ステントの開発
採択課題紹介(279KB) |
神戸大学 大学院医学研究科医療創成工学専攻 特命准教授 鷹尾俊達 |
食道癌に対する外科的手術後は、比較的高頻度に吻合部良性狭窄が発生すると報告されている。この狭窄により経口摂取が困難となった患者には、内視鏡的バルーン拡張術(EBD)という吻合部を物理的に裂いて拡げる治療法が行われるが、裂いた部分が治癒するとともに吻合部が再度狭くなるために、患者が通常食を摂れるようになるまでに、複数回の拡張術を要すると報告されている。このため、患者のQOLは著しく低下し、多大な医療コストが生じている。代替法としては、自己拡張型金属ステントの吻合部留置が考えられるが、金属ステントは一定期間留置後、組織に埋没し抜去困難となることから、本邦では良性狭窄に対する金属ステントの留置は認められていない。そこで我々は、共同研究者の神戸大学 向井敏司教授らが開発した生体内分解性金属を応用し、EBD後の再狭窄を抑制する新型合金ステントを開発する。留置後に内視鏡を使用したステント抜去処置を要さず、穿孔リスクがあるバルーン拡張術に変わる新規治療法の開発を目指す。 |
令和6年度(2024年度) | 安全で地球に優しいKobe培養ビーフの生産技術の構築と培養装置の開発
採択課題紹介(238KB) |
神戸大学 大学院保健学研究科 教授 藤野英己 |
代替肉は食品添加物から作られるウルトラプロセスフードであり、安全性が懸念されている。そこで、安全で地球に優しい新しい技術で培養肉の生産法を提案する。本技術は細胞の自然な増殖能力を最大限に引き出す環境制御による細胞増殖の効率化技術であり、安全性に懸念のある添加物を使用せず、安全性を担保して、生産コストを減少させることができる。本技術を基盤として、新たな培養肉の生産法の提案や新規の培養肉生産装置の開発を目指す。本提案では筋肉細胞を培養増殖できる培養肉生産装置(バイオリアクター)のプロトタイプを開発し、大量細胞培養技術の確立と培養装置の製品化を検証する。 |