創発POメッセージ(君塚パネル)

創発PO: 君塚 信夫(九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授 / 名誉教授・総長補佐、理化学研究所 客員主管研究員)


【専門分野】 分子システム化学

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授・名誉教授。九州大学大学院工学研究科合成化学専攻を経て同学の助手、助教授、教授、主幹教授を歴任し、教育・研究に従事するとともに、文部科学省グローバルCOE九州大学拠点リーダー、次世代研究者挑戦的研究プログラム九州大学事業統括、日本学術振興会 学術システム研究センター主任研究員、日本学術会議会員を務め、研究人材育成や学術振興にも努めてきた。学会活動においては高分子学会副会長、日本化学会理事などを歴任し、学会運営にも幅広く貢献した。イオン液体における分子組織化学、自己組織性ナノ金属錯体の溶液化学や散逸ナノ構造の発見、アダプティブな分子組織化、分子組織化フォトン・アップコンバージョンの開拓をはじめとする独創的研究を展開し、分子組織化に基づき有用な機能を設計する「分子システム化学」を主唱するなど、新たな研究領域の創出に貢献してきた。高分子学会Wiley賞、日本化学会学術賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、錯体化学会賞、日本化学会賞、高分子科学功績賞など受賞。

POメッセージ

 本パネルは、有機・高分子・金属錯体・生命化学・生体関連化学・超分子化学・分子システム化学などにおける革新的な分子設計と創製、その物性・機能の解明、さらにそれらが関連する広範な分野を対象としています。
 本パネルが求めるのは、既存の枠組みにとらわれない独創的な発想に基づく研究です。短期間では成果の見えにくい根源的な「学術的問い」に正面から向き合い、将来のパラダイムシフトを先導する可能性を秘めた提案を歓迎します。有機化学・高分子科学・超分子化学、バイオロジー・材料物性・計算化学をはじめ多様なバックグラウンドをもつ心熱き研究者からの挑戦をお待ちしています。
 創発事業は原則7年間という長期支援が大きな特徴です。この時間的余裕を最大限に活かし、単年度の競争的資金では踏み込めない本質的・基盤的な研究テーマ、皆さんの夢をかなえるために腰を据えて取り組んでいただきたいと思います。また、パネル内外の研究者との定期的な交流や、アドバイザーとの対話を通じて、思いがけない「知の化学反応」が生まれることを期待しています。異分野との連携は、皆さんの専門分野の殻を打ち破るための最も強力な手段の一つです。
 若手研究者の皆さん、今こそ、誰もやっていない問いを自分に課し、皆さんの夢を叶える好機です。失敗を恐れず、常識を疑い、自らの研究世界を切り拓いてください。パラダイムシフトは出口からのバッグキャスティングからは決して生まれません。創発事業は、皆さんが夢を叶え、それを通して皆さんが研究者としての成長し自立することを全力で支援します。斬新な発想と熱き心をもつ多くの研究者の皆さんからの応募を、心よりお待ちしています。