事業紹介

創発的研究支援事業の概要

 本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10年間)にわたり長期的に支援します。

 具体的には、大学等の研究機関における独立した又は独立が見込まれる若手を中心とする研究者からの挑戦的で多様な研究構想を募集します。また、創発的研究の実施機関は日本国内の研究機関に限定しますが、採択時に国内機関に所属していない日本国籍を有する研究者には、研究を実施する国内機関に異動するまで、研究開始を一定期間に限り保留する資格を与えることで、そのような海外機関に所属する研究者からの積極的な応募も期待しています。

 採択後は研究者の裁量を最大限に確保し、各研究者が所属する大学等の研究機関支援の下で、創発的研究の遂行にふさわしい適切な研究環境が確保されることを目指します。また、創発的研究を促進するため、個人研究者のメンタリング等を行うプログラムオフィサー(以下、「創発PO」)の下、個人研究者の能力や発想を組み合わせる「創発の場」を設けることで、創造的・融合的な成果に結びつける取組を推進します。また別途、柔軟な研究中断とそれに伴う延長制度や、研究環境改善のための追加的な支援も計画しており、優れた人材の意欲と研究時間を最大化し、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指します。

文部科学大臣からのメッセージ

創発的研究支援事業の運営について

推進体制・事業スキーム

 本事業全体の運営方針の検討・立案、選考等の審議は、創発的研究支援事業運営委員会(以下、「創発運営委員会」)が行います。創発運営委員会による審議に基づき、本事業で対象となる研究分野に関して、複数の適切な創発POをJSTが定めます。創発POは、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出に向け、既存の枠組みに囚われない個人研究者の自由な発想に基づく挑戦的な研究を、長期的な視点で統括します。その過程においては、創発POを補佐する創発的研究支援事業アドバイザー(以下、「創発AD」)を配置し、その協力を得ながら成果の最大化に資するよう、各個人研究者への指導・進捗管理を実施します。

 創発POは選考・評価(ステージゲート評価、課題事後評価等)、採択された研究計画(研究費計画を含む)の精査・承認、各研究者が所属する大学等の支援の下での創発的研究の遂行にふさわしい適切な研究環境の確保において、創発ADや外部評価者等の協力の下、中心的な役割を果たします。創発POが取りまとめた各選考・評価結果は創発運営委員会が審議の上、JSTが最終決定します。

創発運営委員

    【委員長】
  • 西尾 章治郎 大阪大学 総長
  • 【委員】 (五十音順)
  • 荒井 緑   慶應義塾大学 理工学部 教授
  • 梶田 隆章  東京大学 宇宙線研究所 所長・教授
  • 篠原 弘道  日本電信電話株式会社 取締役会長
  • 十倉 雅和  住友化学株式会社 代表取締役会長
  • 長谷山 美紀 北海道大学 大学院情報科学院 学院長
  • 華山 力成  金沢大学 ナノ生命科学研究所 教授
  • 原田 尚美  海洋研究開発機構 地球環境部門(地球表層システム研究センター) センター長