創発POメッセージ(相澤パネル)
創発PO: 相澤 彰子(国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授/主幹)
【専門分野】 情報学
国立情報学研究所・コンテンツ科学研究系主幹・教授、大規模言語モデル研究開発センター副センター長。東京大学工学部卒業後、博士課程修了を経て学術情報センターに着任。工学博士。東京大学大学院情報理工学系研究科教授および総合研究大学院大学教授を併任。言語処理学会、情報処理学会、人工知能学会理事・代議員、JST CREST・さきがけのアドバイザー・研究統括、日本学術会議会員等。遺伝的アルゴリズムや情報検索の理論、数式言語処理、言語インタフェース、計算機による言語理解などで独創性の高い成果を挙げる。また、高速なレコード重複検出技術や論文構造解析などで学術コンテンツ基盤の高度化に貢献し、大規模言語モデルの研究開発や科学技術分野へのAIの適用を通して、次世代の科学への貢献を目指している。
POメッセージ
本パネルは、理論・基盤を担う情報科学・工学から、知能情報学やインタラクションを扱う人間情報学、さらには応用・融合領域まで、広範な情報学を対象とします。
AIの急速な進化と普及によって、科学の在り方が根本から変わろうとしています。アイデアの創出や実験計画からデータ共有まで、研究のあらゆるサイクルが大きな転換点を迎える中、この「科学の大変革時代」を研究者として生き抜くため、科学そのものの変容を俯瞰し、共に思索し、高め合う場を構築したいと考えています。
とりわけ変化の激しい情報学分野において、7年先を見据え、自らの人生を託せる研究計画を打ち立てて実践していくことは容易ではありません。このような状況下だからこそ、情報の学問を深く究め、己のアイデンティティとなる素養を磨くことが、次代の科学を牽引する力になります。
また、今後は異なる学問分野同士の融合がさらに加速することが予想されます。こうした「知の融合」は、一人の力だけで実現できるものではありません。研究者どうしの共感と相互触発の場が必要となります。アドバイザーや外部専門家が創発研究者とともに企画・運営する「創発の場」は、個人の限界を超えて新たな知を共創する機会を提供します。
そして、忘れてはならないのは科学の原点としての「楽しさ」です。未知の事象にワクワクし、挑戦に喜びを感じる感性こそが、困難な課題を突破する最大のエネルギーとなります。
志を共にする仲間とのネットワークは、今後の大きな財産になるはずです。科学の将来を担う皆様の活動を、本パネルは全力で後押ししたいと考えています。