SCIENCE AGORA

どこへ向かうの?ビッグサイエンス
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高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、日本のノーベル物理学賞獲得に最も貢献している研究機構であり、その中心が円周3kmもある円形加速器SuperKEKBである。このような大型加速器は世界にも数えるほどしかなく、このため世界中から多くの研究者や留学生がKEKでの共同研究に訪れている。しかし、その一方で、このようなビッグサイエンスが大きくなりすぎて、次世代の実験施設の建設が世界的に困難になっている現状がある。トークセッションでは、この研究者や留学生たちに登壇してもらい、ビッグサイエンスがこれからどうなるのか、どうあるべきか、を世界的な視野で議論したい。

企画提供者 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
開催日 11/26(日)10:30-12:00
会場 4階 ミニステージ2
形式 セッション(ミニステージ2)
URL https://www.kek.jp
備考 同時通訳なし

登壇者情報

タイムテーブル:

開催報告

「ビッグサイエンスとは何か?」「国民の理解を得るために出来ることは?」——。KEK広報室が主催するサイエンスアゴラ2017のトークセッション「どこへ向かうの? ビッグサイエンス」が2017年11月26日、東京都江東区のテレコムセンターで開催され、Belle II 実験コラボレータなどの研究者、学生、会社員、一般など関係者を含めて30人ほどが出席し、ビッグサイエンスをテーマに自由な議論を展開しました。
セッションは、加速器科学や宇宙開発など「ビッグサイエンス」と呼ばれる分野が、実験規模の大型化や必要予算の増大により、短期的なサイクルで継続し、成果を得ることが難しくなっているという現状を踏まえ、賛否を含めそのことについて議論する場を提供するために開催。広報室の髙橋将太・科学コミュニケータが司会進行し、KEKサイドからはBelle II 実験コラボレータの名古屋大学・素粒子宇宙起源研究機構(KMI)の前田陽祐・研究員、欧州原子核研究機関(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の高度化に携わる共通基盤施設の鈴木研人・助教、放射光を使った研究に携わる物質構造研究所の小野寛太・准教授の研究者三人が参加しました。

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