JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

「だれでもピアノ」 障がい者から高齢者までへのユニバーサルな活用

2022年07月27日

シナリオを実現する

  • 主催:

    国立大学法人東京藝術大学COI拠点

  • 開催日:2015年7月 1日

解くべき課題

◆誰もが芸術を楽しめるインクルーシブな社会の実現
◆障がい者、高齢者の生きがいの創出

取組のポイント

「STI for SDGs」アワード(2021年度)文部科学大臣賞受賞案件
◆障がいを持つ一人の少女の「音楽を奏でたい」という想いが起点となった包摂性に富んだ取組
◆「だれでもピアノ」注)を通じた個人の芸術的達成感と社会とのつながりの創出
◆芸術・文化と科学技術を融合させ、SDGs達成のための手段として活用
◆高齢者のQOL向上への応用も期待

注)「だれでもピアノ」は登録商標

取組内容

◆身体機能に障がいがあっても演奏を楽しめる伴奏追従機能を持った「だれでもピアノ」を、産学連携プロジェクトで開発
・1本の指で弾いたメロディーに伴奏とペダルが自動で追従するピアノを開発。
・鍵盤を叩くと演奏追従システムがその信号を受け取り、予め作成した伴奏データと照合して伴奏やペダルの動きのタイミングを自動的に制御。
・実際に鍵盤が打鍵されたタイミングに伴奏やペダルの動きを合わせることができるため、自身の力で演奏しているイメージが損なわれない。
・MIDI演奏情報の活用と音の遅延解消のシステムにより、楽器がある場所への移動が困難な場合でも遠隔での演奏が可能。
◆「インクルーシブアーツ研究」の成果として、更に広い範囲への活用を期待
・「だれでもピアノ」の開発により、子どもから高齢者まで、また障がいの有無にかかわらずピアノが弾ける達成感を享受可能。
・全国で体験会を開催することにより、場所、人との関わりが広がり、社会包摂に有用なユニバーサルな楽器という概念もプラスされた。
・障がい者のみでなく高齢者の生きがいの創出、QOL向上への効果も期待される。

関連情報

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お問い合わせ先

https://innovation.geidai.ac.jp/geidaicoi_contact.html

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