JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

異分野技術の共進化により地域社会課題の解決を目指す九州大学COI

2020年10月22日

シナリオを実現する

  • 主催:

    九州大学持続的共進化地域創成拠点

  • 開催日:2013年11月 1日

解くべき課題

◆温室効果ガスの増大
◆地球環境への負荷軽減
◆地域経済の活性化と雇用創出
◆人口減少、高齢化による移動制約者への対策と賑わいの低下

取組のポイント

10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発、COI(センター・オブ・イノベーション)プログラム採択案件

◆クリーンエネルギーを最大限に活用することで地球環境への負荷を極限まで低減
◆地域経済活性化と雇用創出、移動制約者への移動手段の提供により、あんしん・あんぜんで活力ある持続的地域創成を行う
◆地域住民の健康面への配慮や社会的/経済的弱者に対する安価でアクセスしやすい地域サービスの提供
◆地域と技術/制度の共進化という考え方を最大限に活用

取組内容

次の4つの異分野技術を共進化させることで地域社会の解決を目指す

◆エネルギー
・地域の再生可能エネルギー導入に伴う周波数変動やインバランス発生を、水素エネルギー技術をはじめとする革新技術によって補償することにより系統安定化に頁献する。
・エネルギーの脱炭素化と地域経済の活性化を両立する未来社会のシステムを構想し、技術産業社会のパラダイムシフトを先導する。
◆モビリティ
・人口減少、高齢化かつ環境重視の社会を活き活きと持続させることを目的に、費用効果的で環境負荷が小さく、すべての人々が無理なく利用できるモビリティシステムの研究開発を行う。
・自家用車に代わりうる移動手段の選択肢を提供する「協働・共有型モビリティ」、情報提供 による人々のかしこい移動手段の選択を支援する「MaaS対応型マルチモーダル情報提供」、移動の基盤となる道路インフラの機能保持に資する「道路維持管理支援システム」からなる包括的な取り組みを推進する。
◆情報科学
・高齢者や移動制約者など多様な人々が楽しく安心して暮らせる社会環境の実現を目指し、バス停や駅といった交通結節点において安心•安全を提供するとともに、外出を促し街の賑わいを創出する情報システムの研究開発を行う。
・自治体や交通事業者と連携した公共空間でのセンシングを軸としながら、エネルギー、モビリティ、産業数学との共進化も促進し、機械学習を利用した異常検知、深層学習による画像データの解析などの研究を推進する。
◆産業数学
・現代数学のノウハウを取り入れたデータの活用技術を開発し、エネルギー/モビリティ/情報科学の研究開発と社会実装を支える。
・ビッグデータを扱う統計学と機械学習の組み合わせによる電力需要量予測・電力調達計画支援や大規模アンケート調査解析に基づく暮らしやすいまちづくり支援、また、住民に適切な行動変容を起こさせるため、トポロジーを応用した人流モデリングによるまちの賑わい創出支援等を行う。

シナリオの関係者

プロジェクトリーダー:NEC 中村祐一氏
研究リーダー:九州大学マス・フォア・インダストリ研究所教授 福本康秀氏

関連情報

「クリーンエネルギー」に関する情報
「スマートモビリティ」に関する情報
「エネルギーの地産地消」に関する情報
「モビリティシステム」に関する情報
「産業数学」に関する情報

お問い合わせ先

https://coi.kyushu-u.ac.jp/

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