JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

汚水処理の持続性向上に向けた挑戦(高知発産官学の技術開発)

2020年03月12日

シナリオを実現する

  • 主催:

    高知大学

解くべき課題

◆高知県は汚水処理人口普及率が全国ワースト3位
◆高知県は人口減少や厳しい財政状況に直面しており、地域の都市基盤としての汚水処理施設の普及および持続性向上が課題

取組のポイント

「STI for SDGs」アワード(第1回)「優秀賞」受賞案件
◆高知大学の研究シーズをもとに産官学で汚水処理新技術を開発
◆研究により確立された基盤技術を、産官学の共創により実用化につなげ、汚水処理能力の向上、持続可能なまちづくりを実現した好事例
◆国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」グランプリおよび日本水環境学会技術賞を受賞(2015年)

取組内容

◆「オキシデーションディッチ法における二点DO制御システム」
・酸素濃度を2カ所で測定し、送風量と循環流速を自動制御する汚水処理新技術。
・高知大学の基礎研究をもとに産官学(高知大学、香南市、高知県、前澤工業、日本下水道事業団)の連携により開発・展開。
◆人口減少が進む地方都市の持続可能な汚水処理モデルケースとして全国展開
・香南市野市浄化センターで電力を3分の1、処理時間を半分に減少し、処理コストも削減。
・香南市では10ヵ所の処理場を2ヵ所に統合する計画を策定。実現に向け、本技術を野市浄化センター、夜須浄化センターに導入。
・日本各地への展開も開始。

シナリオの関係者

高知大学、香南市、高知県、前澤工業、日本下水道事業団

関連情報

「汚水処理場」に関する情報
「下水浄化センター」に関する情報
「二点DO制御」に関する情報

お問い合わせ先

高知大学

fujiwarat@kochi-u.ac.jp

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