個別事業紹介

研究用幹細胞バンク整備領域

再生医療等の基礎やトランスレーショナル研究を推進する基盤としてヒト臍帯血由来幹細胞の提供をおこないます。

平成24年7月、本事業はナショナルバイオリソースプロジェクト「NBRP※」に移行いたしました。
今後も、第Ⅰ期からⅡ期にかけて構築した研究用臍帯血幹細胞バンク機能を活用してあらゆる医学研究に利用可能な試料を、幅広く、安定的に提供することで本事業での成果を社会へ還元することを目指します。試料の提供は引き続き理化学研究所BRCより行います。

研究用臍帯血幹細胞バンク整備

原 宏

原 宏(ハラ ヒロシ)
財団法人先端医療振興財団 再生医療基盤研究グループ 客員研究員

研究者が利用し易い研究用臍帯血バンクをめざして
医学研究、医療研究のインフラストラクチャーとして、ヒト臍帯血由来研究用幹細胞バンクを維持・運営しています。
再生医療や創薬等の実現を目指す研究者、その他の医学・医療の発展・進歩に貢献したいと考えている産学官の研究者に、その研究を推進する基盤として、基礎やトランスレーショナル研究に必要となるヒト由来の臍帯血を、広く品質が保証された体制で安定的に供給しています。
研究者の利便性に配慮した倫理審査手続き、利用しやすい臍帯血幹細胞の規格、新鮮臍帯血の供給などといったシステムを構築いたしました。なお、研究者への提供に当たっては、理化学研究所バイオリソースセンター(理研BRC)と連携して実施しています。


※NBRPとは
文部科学省では、世界最高水準のバイオリソース(研究開発の材料としての動物・植物・微生物の系統・集団・組織・細胞・遺伝子材料等及びそれらの情報)を戦略的に整備し、その活用の充実を図ることを目標に、ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)を実施しています。
NBRPは、ライフサイエンス研究の基礎・基盤となるバイオリソース(動物、植物等)について収集・保存・提供を行うとともに、バイオリソースの質の向上を目指し、保存技術等の開発、ゲノム等解析によるバイオリソースの付加価値向上により時代の要請に応えたバイオリソースの整備を行うものです。また、バイオリソースの所在情報等を提供する情報センター機能を強化することとしています。

NBRPWebページ http://www.nbrp.jp/