プロジェクト紹介
新興感染症に対する非特異的対策のための行動変容と科学コミュニケーションに関する合理化および最適化研究
研究代表者

- 西浦 博
京都大学 大学院医学研究科 教授
プロジェクトの目標
本研究では、以下の疑問点について明示的な回答を与えたい。
- 同調が存在する社会は良かったのか?同調が圧力となって作用したことの問題点とは何か?
- 科学的助言を行い、呼び掛けを行う主体はどこであるべきか。ガイドラインとして科学的情報の発信源について一定のルール作りを行うことは可能か?
- 無批判に「もと通りの暮らし」に戻るのではなく、流行対策がカスタマイズされて習慣化された「つらくない社会」とは日本ではどのようなものか?どのようにすれば継続可能なのか。
プロジェクトの概要
研究は3つのチームに分けて運営する。
チーム①(京都大学・西浦博ら)は実装の一環で数理モデルによる対策の合理化・最適化を実施し、科学的アドバイスの「あるべき姿」に関して定量化を実施する立場から明らかにする。チーム③(同志社大学・野口範子、渡辺政隆、桝太一)は科学コミュニケーションを専門とする立場から科学的助言や発信及び相互理解に関する体制づくりや行動変容を規定するリスク認知の仕組みに関して研究プロジェクト全体を通じて提言する。チーム②(新潟青陵大学・碓井真史)は社会心理学者の立場から、同調の社会的メカニズムや習慣化の過程について検討を行い、「つらくない」ニューノーマルの作り方に関する見解を提供する。