プロジェクト紹介

大学発シーズの上市に関わる価値連鎖診断プロトコルの開発と実装

研究代表者

研究代表者:坂井 貴行
坂井 貴行
神戸大学バリュースクール 教授

プロジェクトの目標

目標1:「大学発シーズの上市に関わる価値連鎖診断プロトコル」の開発と実装
主に全国の国立大学法人86大学等を対象に、大学発シーズが上市に至った各事例が、いかなる技術移転モデル(マーケティング・モデル、ハンズオン・モデル、アドミニストレーション・モデル、その他のモデル)に該当するのかを調査・分析し、パフォーマンスとの関連を明らかにする。

目標2:「大学等における産学連携等実施状況調査」における実用化事例の成功要因の可視化
主に国立大学法人86大学の全数調査を行うことで、エビデンスに基づいた政策評価に有機的に結びつく、地方大学の産官学連携の評価尺度の開発と成功要因の可視化を行うことが可能となる。

プロジェクトの概要

これまでに地方大学の産官学連携の活性化に関しては、様々な施策が講じられており、一定の成果を上げてきているが、今後さらに地方大学の産官学連携の活性化を促すためには、地方大学を一括りにした施策やニーズ提案型の施策だけでなく、個々の地方大学の実情に応じた施策を講じていく必要がある。

本研究開発プロジェクトは、これまで数多くの先行研究で実施されている特許分析等による大学発シーズの技術価値評価と上市や商業化との関係を明らかにするものでなく、大学発シーズに基づく製品の上市に関して、技術移転アソシエイトの価値創造活動を対象とした研究である。本研究開発プロジェクトを実施することで、これまで技術移転アソシエイトの具体的活動と成果との関連というブラックボックス化されていた部分が明らかになり、その施策を講じることで大学発技術が製品の上市の拡大に貢献できる可能性がある。また、主に国立大学法人86大学の全数調査を行うことで、エビデンスに基づいた政策評価に有機的に結びつく、地方大学の産官学連携の評価尺度の開発と成功要因の可視化を行うことが可能となる。

さらに、大学発技術に基づく製品の上市プロセスにおいて、ボトルネックとその解決策を示し、地方大学の産官学連携組織の変革や、各地方大学に適した組織マネジメントを提示できる可能性がある。本研究を通じて経営資源の効果的配分のモデルを示すことができれば、それは地方大学の限られたインプットを有効活用するための具体的指針として機能することが期待できる。


プロジェクトイメージ

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