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プロジェクト現場から

「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」
第4回プログラムサロン(2013年10月29日)開催報告

 プログラムサロンは、各プロジェクトの途中成果を公開して、政策担当者や研究者と情報や問題意識を共有し、現実の政策形成に活用できるプログラムにするための議論を深めることを目的としています。(案内:第4回プログラムサロン )

 第4回目は、2013年10月29日に「複数の研究を有機的に組み合わせて相乗効果を生むには」と題して、慶應義塾大学総合政策学部の玉村准教授をリーダーとするプロジェクトからの中間的な報告に対して、ディスカッションを行いました。

 玉村プロジェクトでは、社会的期待を可視化しうる「政策マーケティング手法」「討論型世論調査手法」「SROI分析手法」の3つを統合して、科学技術政策のマネジメントプロセス構築を支援する方法論を提示することを目指しています。今回のサロンでは、残り1年の研究期間のなかで、3つの研究をどのように統合していくとよいのか、その方向性について、プロジェクト担当者・アドバイザ・サロンの参加者がアイデアを出し合いました。主な提案は以下のとおりです。

    プロジェクト側からの主な提案
  • ○「政策マーケティング」と「SROI分析」の組み合わせによって、社会的インパクトの定量的評価につながる可能性がある。
  • ○「上記2つを「討論型世論調査手法」のなかで生かすことで、より良い「討論型世論調査」ができる可能性がある。
    アドバイザからの主な提案
  • ○統合のイメージを何かの例で具体的に示す必要がある。特に出生前診断や遺伝子検査などは従来医療の範疇にはなかった斬新な科学技術がデファクトで出てきており、良い具体例になるのではないか。
    参加者からの主な提案
  • ○「政策マーケティング」「SROI分析」は汎用性があるので、「討論型世論調査」の候補となる各例において、何が指標となるのか、調査手法はどうしたらよいかを、それぞれ検討してみてはどうか。

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