「サイエンス・メディア・センター」がもっとも力を入れているのは、科学を伝えるジャーナリストたちをサポートすることです。ただしジャーナリストを、新聞記者などプロに限定せず、「社会の問題に関し何らかのメディアを通じて継続的に情報発信活動を続けている人」と広くとらえています。
サイエンス・メディア・センターでは、今、社会が求めている情報、将来問題になりそうな話題、科学者が社会に議論してもらいたいと思っている話題などを拾い出し、サイト上で「サイエンス・アラート」として提供しています。センターのスタッフが、科学者とジャーナリスト双方に意見を聞き議論した上で取り上げる話題を選び、複数の専門家の意見を収集して掲載します。
その際、専門家の間でどういう意見の相違が起こっているかが客観的に見えるように配慮します。もちろん、個々の論の質をよく確かめてから選ぶようにし、信頼できる内容を保つことを心がけています。
サイトに掲載された専門家のコメントは、許可なく自由に引用・転載できます。科学者たちの中でどういう対立が起こっているか、ジャーナリストが問題の全体像をつかんだり、逆に、欠けている要素を探し出す手がかりにもしてほしいと考えています。