地球環境ネットワーク

地球環境ネットワーク

地域に暮らす人々が先祖から受け継ぎ、農業や漁業などでつちかってきた経験や知識を「在来知(ローカル知)」と呼び、ふつうは、調査や研究による科学知と区別します。しかし、実際には、ふたつは密接に関係しています。科学者は地域の知から多くを学んでいるのです。
地域の環境を守るためには、研究者と地元の人との協働が不可欠であると考え、このプロジェクトでは、「地球環境学ネットワーク」を設立しました。これは、レジデント型研究者、地域に定期的に通う訪問型研究者、そして研究者とともに活動する地域の多様な人々のネットワークです。今後さらに、博物館や水族館、野外体験施設の職員、自治体や企業で環境保全にかかわる仕事をする人などいろいろな研究スタイルの人々も含めていきます。情報や体験を共有することを通じて各地の事例を集積し、新しい視点や刺激が生まれていくことでしょう。
また、従来の大学や学会とは違った評価基準を作り出し、地域のための研究が積極的に評価されるシステムを確立しようとしています。
ネットワークを広げ、私たちが「地球環境知」と呼ぶ、さまざまな知識を融合した新しい知の形をつくり、持続可能な地域づくりに取り組みたいと考えています。

2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。