法律家と科学者のすれ違い

法律家と科学者のすれ違い

このプロジェクトのメンバーは、法、科学、科学技術社会論という3つのグループによって構成されています。プロジェクトがスタートして改めて浮き彫りになったのは、法律学と科学では、考え方や言葉の使い方などでいろんな点で大きな違いがあることでした。
そこでまず、すれ違いの様子を細かく分析し、その原因を探りました。それによってわかってきたのは、言葉の問題が大きいということです。法律家と科学者では同じ言葉を違う意味合いで使っていることがある一方で、似た内容を違う言葉で言い表していることもありました。そして、仕事をするうえでのコミュニケーションの方法もずいぶんと違うことがわかってきました。
それぞれに高度な専門性を持ったプロフェッショナルである法律家と科学者が、紛争の解決を目指す裁判という場で本気でぶつかりあう…だからこそ、本質的に違う部分が浮かび上がってくるということが、明らかになっていきました。

2012年9月30日をもちまして、領域の活動は終了致しました。