日本はスウェーデンになるべきか
高岡望
PHP新書 2010年
近年、日本はアメリカに追従して、金融資本主義にまい進し、規制緩和の波に乗ってアメリカ型の市場機能重視の小さな政府を目指してきた。しかし、そのアメリカが、リーマンショックにより、その経済政策が瓦解し、日本も、世界にまれな借金国家となってしまっている。スウェーデンは、社会福祉国家として、年金、医療、雇用、税制において、特長ある政策を進めてきた。一面、日本と好対照の政策である。この対比を正確に理解し、今後の日本を考えるため、この一冊「日本はスウェーデンになるべきか」を推薦したい。
(小林悦夫:財団法人ひょうご環境創造協会 顧問)