ヒト脳改変の未来に向けた実験倫理学的ELSI研究方法論の開発
研究開発プロジェクト
- バイオ・ライフ
プロジェクト概要
本プロジェクトでは、未来の神経科学技術が実現しうるヒト脳の劇的改変を視野に入れ、それにまつわる倫理問題に取り組むための新たな研究方法論を開発および実演します。一方ではヒト脳組織の培養と融合にまつわる倫理問題を標的とし、他方では近未来および遠未来におけるヒト脳接続にまつわる倫理問題を標的として、既存の生命倫理学や神経倫理学の諸理論に基づいた検討を超えて、実験倫理学的な調査研究を基盤とした記述的および規範的研究を実践します。以上を通じて、人々が抱く潜在的な価値観を客観的に把握しながら倫理規範の策定に取り組むとともに、科学技術者における「倫理の視点の内在化」と「倫理学的協業のネットワーク化」を可能にするための方法論を、パッケージ化して実行します。
・参画・協力機関:筑波大学、東京大学、広島大学、北海道教育大学、玉川大学、早稲田大学、神戸大学など
・キーワード:キーワード:ヒト脳オルガノイド、Brain-Machine Interface (BMI)、生命倫理学、神経倫理学、実験哲学
・研究開発期間: 2022年10月~2026年3月
・グラント番号: JPMJRS22J4

太田紘史
筑波大学 人文社会系
准教授