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マネジメントの現場から

2015年6月26日  サイトビジット(みんラボカフェ・清水プロジェクト)報告

 平成24年度に採択された清水プロジェクト「高齢者ケアにおける意思決定を支える文化の創成」では、将来を見通して医療・ケアの選択・意思を明示するためのツールとして、「心積りノート」を開発中です。これまでのサイトビジットはこちら
 清水プロジェクトでは、より良い生のあり方を、「長生き」と「快適さ」の2つの観点から見つめ直し、関係者の対話をもとに本人の意思決定を支えることを重視しています。そこで、より良い「対話」を促すために本人の意思を見つめ直し伝えるための「心積りノート」の開発を進めています。
 さらに清水プロジェクトは、8月18日に成本プロジェクト「認知症高齢者の医療選択をサポートするシステムの開発」と合同で、意思決定を支えるということを議論する公開ワークショップを開催予定です(詳しくはこちら)。ワークショップに先立って、書きやすく、書きたくなるよう心積りノートをより良くするために「みんラボ(みんなの使いやすさラボ)」(原田悦子先生のプロジェクト)に協力をお願いし、「心積りノート」に関して議論していただきました。

 当日は小雨の降る中、大勢のみんラボ高齢登録会員の方々にお越しいただき、6グループに分かれて、とても活発な意見交換がなされました。当日の詳細はこちら。RISTEXセンター長・領域担当3名もグループに入り、議論に参加しました。「人生の最終段階(終末期)」ということで、最初はなかなか議論にならないのではないかと思っていましたが、完全なる杞憂に終わりました。自分のこと、知り合いのこと、ペットのこと(!)と、いろいろなエピソードが飛び出しました。「人生の最終段階」について話さないのではなく、話す機会がないのだということを痛感しました。参加された「みんラボ」会員の方から出た「継続して話したい」との一言がとても印象に残っています。
 同時に、様々な価値観があり、心積りのあり方もひとつにまとめることはできず、清水プロジェクトが追求する「対話」の重要性を改めて感じました。他の人が同じ価値観を必ずしも持っているというわけではないのです。
 みんラボカフェ終了後は、みんラボカフェの運営に関わった「みんラボ」の研究者の方々と意見交換を行いました。こちらは大学院生が多く、若い方々から違った視点で、今日のみんラボカフェへの意見をお聞きすることができました。今回はみんラボカフェに見学に来られていた企業の方も混じり、研究者、企業、そして誰もが当事者・家族として、感じたことが交わされました。
 「”人生の最期”について話すことに、自分たちのほうが遠慮しすぎていたかも」
 「(それぞれの世代を超えて)話し合うためのきっかけがあると良いのでは」
 立場や世代を超えた議論がされる「みんラボ」ならではの光景だと感じました。
 また、こうした対話の中から、「心積り」を促すきっかけとして、何か工夫ができないかと、新しい活動・アイディアも生まれそうです。こうして、多様な観点が交わる場が新たなコラボレーションを産む場になっています。

 今回のみんラボカフェを通して、「心積りノート」だけではなく、ノートの活用の仕方などソフト面を含めて、プロジェクト終了までに新たな形を示すことができるように感じることができました。清水先生、原田先生、そしてみんラボ会員のみなさん、本当にありがとうございました。

清水哲郎先生から、心積りノートに関してご説明

グループワークに入る前に、原田先生のファシリテートで意見交換。

6グループに分かれて意見交換。グループごとに異なるテーマで話し合っていただきました。


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