JSTトップ>JSTnews>バックナンバー一覧 2015年度>2016年2月号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。
P.02研究監メッセージ
健康長寿
「研究監」は、JSTでの重点分野ごとの研究開発を一気通貫でリードする役割を担っており、各専門分野で担当が分かれている。今月は「ライフイノベーション」を担当している古市喜義さん。
P.04戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」 研究開発テーマ「アンモニア直接燃焼」
アンモニアが燃料のガスタービン発電
二酸化炭素を出さない火力発電の実用化をめざす。東北大学の小林秀昭教授は、アンモニアを直接燃焼させる基盤技術を研究し、産業技術総合研究所と共同で、世界で初めてアンモニアを燃料としたガスタービン発電に成功した。
P.06戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」研究開発テーマ「アンモニア燃料電池」
アンモニアによる燃料電池発電
燃料電池は、一般的には水素と空気中の酸素で発電するものが用いられている。京都大学の江口浩一教授は、水素の代わりにアンモニアを燃料とする燃料電池を研究し、成果を上げている。
P.08戦略的創造研究推進事業(ACCEL)「エレクトライドの物質科学と応用展開」
100年不変のアンモニア合成法を大きく変えるか? 新触媒の開発
1913年、ドイツで発明されたアンモニア合成法「ハーバー・ボッシュ法」は、空気から窒素を取り込み、穀物の肥料となるアンモニアを作ることから「空気からパンを作る」と表現された。以来100年、これを超える方法は出てきていない。東京工業大学の細野秀雄教授らの研究グループは、新しい化合物を使った高性能触媒を開発し、アンモニア合成法に新たな道を開いた。
P.12先端的低炭素化技術開発(ALCA)「太陽電池および太陽エネルギー利用システム」
塗る太陽電池!
重くて製造にも手間がかかるシリコン系太陽電池に代わって、軽くて製造も簡単、しかも塗って作れる太陽電池!? マンガ家おがちゃんが、有機薄膜太陽電池を開発した理化学研究所 創発物性科学研究センターの尾坂格上級研究員を訪ねた。
P.14JSTの最近のニュースから…
NEWS & TOPICS
【研究成果】 胃だけじゃない? ピロリ菌の病原たんぱく質を全身に運ぶ小胞を発見 【話題】 生命科学分野のデータをより使いやすく 【イベント】 ゲームの教育・スポーツへの応用 懐かしのゲーム体験などが満載
P.16低炭素社会の実現に向けた蓄電池システム評価
地球を救う「決めの一手」を見極める
科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター(LCS)研究員 陳 怡靜(チン イーチン)
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開発した燃焼装置でアンモニアの燃焼状態を確認する「アンモニア直接燃焼」研究責任者の小林秀昭さん。この研究をガスタービンに応用し、世界初のアンモニアを燃料とするガスタービン発電に研究チームで成功。二酸化炭素を出さない火力発電の実用化に向け、より大型な装置開発への期待がかかる。