JSTnews
JSTnews最新号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2025年4月号
- 特集
- 混雑時の危険を減らす群集マネジメント 安全・安心・快適な移動の実現を目指す
氷河表面に堆積する「暗色化」物質に注目 謎を解明し、気候変動の予測精度向上へ
P.03特集 1― 混雑時の危険を減らす群集マネジメント 安全・安心・快適な移動の実現を目指す

大勢の人で混雑している場所は単に不快なだけでなく、事故のリスクとも隣り合わせだ。事故のリスクを低減し、人々が安全・安心に、そして効率よく快適に移動できるようにするために、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の西成活裕教授は、混雑時の危険を減らす群集マネジメント研究を進めてきた。研究の概要、4万人が集まる東京ドームや日々300万人が行き交う新宿駅で行った実証実験、今後の展望などについて聞いた。
P.08特集 2― 氷河表面に堆積する「暗色化」物質に注目 謎を解明し、気候変動の予測精度向上へ

今、世界各地の氷河で黒い部分が広がる「暗色化」という現象が起きている。それに伴って氷の溶ける速度が増し、海水面上昇のリスクも高まっている。氷河の暗色化は、氷そのものが黒くなっているわけではない。近年の研究で、氷の表面に「クリオコナイト」という泥状の物質が堆積していることがわかってきたが、まだ謎も多い。謎を解明することで、気候変動の予測精度向上も期待できる。十数年にわたってこの謎に挑んできた海洋研究開発機構地球環境部門の永塚尚子副主任研究員に、話を聞いた。
P.12事業紹介― 「グランドチャレンジ2025」がスタート 革新的な情報通信技術を創出、人材育成も

JSTは2024年度より情報通信科学・イノベーション基盤創出(CRONOS)をスタートさせた。新たな発想に基づく革新的な情報通信技術の創出と人材育成が狙いだ。2年目となる「グランドチャレンジ2025」について、篠原弘道プログラムディレクター(PD)、中尾彰宏プログラムオフィサー(PO)、川原圭博POが今後の展望や研究者へのメッセージを語り合った。
P.14NEWS & TOPICS

- 開催報告
- CRONOSグランドチャレンジWS2025を開催
- 研究成果
- 甘党の体重増加を抑える腸内細菌を発見
- 研究成果
- こすると円偏光発光が切り替わる有機結晶
- 研究成果
- 「飼い殺し型寄生蜂」、毒遺伝子を同定
P.16さきがける科学人― 小さなチップを積み重ねる3D技術開発 日本から半導体の新時代を切り開く

横浜国立大学 大学院工学研究院 システムの創生部門
准教授
井上 史大
ISSN 1349-6085
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