JSTnews
JSTnews最新号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2024年11月号
- 特集
- 化学と生物分野連携でたんぱく質に目印 空間解析から脳内分子地図作成を目指す
「接着」という現象の原理解明に挑む 電子顕微鏡を用いた計測と計算で
P.03特集1― 化学と生物分野連携でたんぱく質に目印 空間解析から脳内分子地図作成を目指す
記憶や学習などの高度な脳機能を解明するためには、脳内の情報伝達や細胞間ネットワーク形成に関わるたんぱく質を分子レベルで解明する必要がある。京都大学大学院工学研究科の浜地格教授は、化学・生物学分野の連携によって遺伝子操作を伴わない独自のたんぱく質ラベル化技術を開発し、これを基に脳機能をつかさどるたんぱく質の空間情報解析、機能制御の手法を開発するとともに、分子機能の脳内地図を作成することを目指している。
P.08特集2― 「接着」という現象の原理解明に挑む 電子顕微鏡を用いた計測と計算で
基礎がわかれば、応用が利く。物質の構造を原子・分子レベルで見極めることができれば、その結果を科学の裏付けを持つ工学技術として展開し、新材料の開発につなげることも可能だ。そうした観点から、身近な「接着」という現象の原理を、電子顕微鏡を用いた計測と計算で解き明かそうとするのが、東北大学多元物質科学研究所計測部門高分子物理化学研究分野/ソフトマテリアル研究センターの陣内浩司教授を代表とする研究チームだ。接着の原理解明に向けた取り組みについて話を聞いた。
P.12連載― イノベ見て歩き
第16回 細胞性粘菌由来の植物保護資材を開発 線虫を忌避させ、低農薬化の実現へ
社会実装につながる研究開発現場を紹介する「イノベ見て歩き」。第16回は、動物と植物の性質を併せ持つ「細胞性粘菌」が産生する線虫忌避物質を用いた植物保護資材の開発に企業と共に取り組み、低農薬化の実現を目指す上智大学理工学部の齊藤玉緒教授を訪ねた。
P.14NEWS & TOPICS
- 研究成果
- AI統合したストレッチャブルデバイス開発
- 研究成果
- 動画だと「しめじ」が感情豊かに見える
- 研究成果
- 「実践型」「理論型」、脳の思考回路を発見
- 研究成果
- 固液界面の水の振る舞いを可視化
P.16さきがける科学人― 「有機宇宙化学」で生命の起源を探る 極微量の火星粒子から微生物検出へ
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 特任助教/
海洋研究開発機構 生物地球化学センター 客員研究員
菅原 春菜
ISSN 1349-6085
編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課
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