JSTnews
JSTnews最新号
JSTnewsは、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の広報誌です。
2026年3月号
- 特集
- AIによる「おすすめ」の信頼性を向上
音楽鑑賞サービスで推薦の挙動を可視化 - なぜ昆虫は「求愛歌」を理解できるのか
脳と聴覚のつながりを分子レベルで解明
P.03特集1― AIによる「おすすめ」の信頼性を向上 音楽鑑賞サービスで推薦の挙動を可視化

AIによる推薦、いわゆる「おすすめ」が生活に浸透する一方で、その信頼性には問題が残されている。産業技術総合研究所の後藤真孝上級首席研究員らは、情報学・神経生理学・社会心理学を融合した学際的研究で、音楽の「おすすめ」の信頼性を向上し、ユーザーが自分の好みに基づき探索できるシステムを開発。実際に運用されている音楽鑑賞サービスに推薦の挙動を可視化した仕組みを実装するなど、数多くの成果を上げている。
P.08特集2― なぜ昆虫は「求愛歌」を理解できるのか 脳と聴覚のつながりを分子レベルで解明

声や音は単なる空気の振動に過ぎないが、なぜ私たちはこれらを理解できるのだろうか。その謎に迫るため、ハエや蚊の脳の仕組みを研究しているのが名古屋大学大学院理学研究科の上川内あづさ教授だ。音を使った求愛コミュニケーションである「求愛歌」に注目し、神経回路や分子レベルでの解明に取り組んでいる。求愛行動に関わる蚊の聴覚に干渉できれば、蚊の繁殖を抑制して感染症対策にも応用できる可能性がある。
P.12連載― イノベ見て歩き 第28回
緑色光のみ吸収して農業と発電を両立 環境に優しい波長選択型有機太陽電池

社会実装につながる研究開発現場を紹介する「イノベ見て歩き」。第28回は、農業用ハウスに設置するシート状の有機太陽電池の開発に取り組んでいる大阪大学産業科学研究所の家裕隆教授を訪ねた。光合成への寄与が少ない緑色光のみを吸収する波長選択型で環境にも優しく、農業と発電を両立する「ソーラーマッチング」を目指す。複数の企業と連携し、全国各地の農地で検証が進んでいる。
P.14NEWS & TOPICS

- 開催報告
- 情報通信研究機構と業務連携協定を締結
- 研究成果
- 水電解で生じる塩素ガスの抑制に効果
- 研究成果
- 合成困難なアミノ酸の「難翻訳配列」
- 研究成果
- 慢性炎症の原因となるたんぱく質を特定
P.16さきがける科学人― カーボンナノチューブ膜のゴーグル型センサー 目視しながら透視できる非破壊検査を可能に

中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 助教
李 恒
ISSN 1349-6085
編集発行/ 国立研究開発法人科学技術振興機構 総務部広報課
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