JST news 2014年10月号

JSTnews

JSTnewsは、独立行政法人科学技術振興機構(略称JSTの広報誌です。JSTの活動と、最新の科学技術・産学官連携・理数教育などのニュースを、わかりやすくご紹介します。

Index201410月号

 

特集1

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P.03日本の最先端の現場で科学技術への夢を育む「さくらサイエンスプラン」

アジアの青少年の心をつかめ

科学技術を架け橋にして日本とアジアの若者たちの交流を深め、アジア全体で優秀な研究者や技術者を増やそう───との「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」がスタートし、将来の科学技術を牽引するアジアの青少年が日本を訪れた。各地で最先端の研究開発現場に触れるとともに、日本の一流科学者や大学生、高校生らと交流し、それぞれに科学技術への夢を膨らませた。

特集2

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P.08土肥理事長とカネカ、24年の苦闘の成果

生分解プラの大量生産「微生物工場」で成功

プラスチックは製品として米国で約100年前に誕生した。日本で日用品として出回ってから半世紀になる。軽くて強く、加工が簡単で使い易いなど、メリットが多い。しかし原料として石油資源を大量に消費することや、自然界に廃棄物として長期間残存し、たくさんの生物に害を及ぼしてしまうことが大きな問題になってきた。これらを解決すると期待されるのが「微生物工場」による生分解性プラスチックの大量生産技術。その裏では微生物を相手に実用化への苦労の日々が続いた。生分解性プラスチックが、地球生命圏の救世主になる日は来るのだろうか。

明日へのトビラ

明日へのトビラ写真

 
P.12日本製紙石巻工場の石炭灰を再利用する

100年もつコンクリートで復興支援

太平洋に面した宮城県石巻市は、東日本大震災で甚大な被害を受けた。日本製紙株式会社(本社・東京都千代田区)の石巻工場にも大津波が直撃し、壊滅的なダメージを受けたものの、完全復興を果たし、新しいプロジェクトが動きだした。工場からの石炭灰を再利用し、100年以上耐えうるコンクリート用の高品質フライアッシュを製造する。まずは被災地の建造物に利用し、強靭な社会基盤づくりを先導する。

TOPICS

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P.14JSTの最近のニュースから…

TOPICS

【取り組み】 エボラウイルスはどこから来るのか? 感染経路解明・診断法開発に挑む
【研究成果】 脊髄の一部を迂回し、脳と歩行中枢をつなぎ、下肢の動きを操作
【話題】 独創性の高い大学発ベンチャーを表彰
【イベント案内】 研究成果の情報をいかに使いこなすか国際的な最新の動きを知るチャンス

さきがける科学人

さきがける科学人写真

P.16戦略的創造研究推進事業さきがけ
「素材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成」領域
課題名「アメーバ計算パラダイム:時空間ダイナミクスによる超高効率解探索」

粘菌の動きで問題解決!

東京工業大学 地球生命研究所 准教授
青野 真士

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表紙画像

表紙写真について

さわやかな朝のひと時、ノーベル賞化学者の根岸英一さんが中国から参加した高校生たちと朝食を共にした。忙しいスケジュールをぬって来場した根岸さんは、主催者側の紹介ににこやかに応え、リラックスした表情で学生たちと同じテーブルについた。すべて英語でのやりとりだが、学生たちは食事を楽しみながら、さまざまな質問をしたり、自分たちの夢を話したりで会話が弾む。やがて人の輪が広がり、根岸さんは記念撮影にも気さくに応じていた。

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