プロジェクト紹介

目標1 研究開発プロジェクト(2020年度採択)身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放
プロジェクトマネージャー(PM)金井 良太株式会社国際電気通信基礎技術研究所 経営企画・イノベーション協創部 担当部長
概要
人の意図が推定できれば、思い通りに操作できる究極のサイバネティック・アバター(CA)*1が可能になります。推定には脳活動の内部だけでなく脳表面情報や他人とのインタラクション情報も重要な手がかりになります。これらをAI技術で統合し、ブレインマシンインタフェース(BMI)機能を持つCA(BMI-CA*2)を倫理的課題を考慮して開発します。2050年には、人の思い通りに操作できる究極のBMI-CAを実現します。
2030年までのマイルストーン
【障害を乗り越えて社会活動に参画していける遠隔互助社会の実現】
身体・脳の制約のある人が、頭に思い浮かべた言葉や行動を高精度に解読できるAI支援型BMI-CA*2を用いて、自らの身体的・認知・知覚能力を自立的に拡張でき、互いが合意する他者の体験共有CAとも連携協調することによって、さらにこれら能力を拡張でき、新しい文化・芸術・スポーツ・教育活動に参画できる。
2025年までのマイルストーン
【頭で思い浮かべた言葉や行動を他人に伝える技術変革】
誰もが頭に思い浮かべた言葉や行動を高精度に解読するAI支援型BMI-CAを連携協調して、人ひとりの作業能力や音声コミュニケーションの速度を超えた、身体的・認知・知覚能力の拡張が実現できる。特に、障害を抱える人が、外科的手術を望めば、AI支援型BMI-CAの一部の機能において、人ひとり以上の能力拡張が可能になり、新たな生活様式を実現できる。
*1遠隔操作できるロボットやサイバー空間上でのキャラクターのように、自分と感覚を共有し社会活動をおこなうアバターを指す。本プロジェクトにおいては、半自律性をもつエージェントとして機能をもち、AI技術と組み合わせることで、人間の身体・認知・知覚能力を拡張するアプリケーション。
*2AI支援型BMI-CA:AIの機械学習によって、異種BMIの組み合わせに応じて、利用者が頭に思い浮かべた言葉や行動を高精度に解読できるCA。本プロジェクトでは、環境センサから行動を推定する非接触BMI、頭皮表面の脳波から言葉や行動を解読する非侵襲BMI、外科的処置で硬膜付近の脳情報から解読する侵襲BMIなどを用いる。
研究開発項目(クリックすると、それぞれの成果概要ページに遷移します)
課題推進者リスト
研究開発項目[1][4] | 牛場 潤一 | 慶應義塾大学 理工学部 教授 |
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研究開発項目[1] | 古屋 晋一 | 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 リサーチディレクター |
研究開発項目[1] | 渡邊 克巳 | 早稲田大学 大学院基幹理工学研究科 教授 |
研究開発項目[1] | 小泉 愛 | 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 アソシエートリサーチャー |
研究開発項目[2] | 笹井 俊太朗 | 株式会社アラヤ 取締役CRO兼研究開発部長 |
研究開発項目[2] | 林 隆介 | 産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 主任研究員 |
研究開発項目[2] | 大泉 匡史 | 東京大学 大学院総合文化研究科 准教授 |
研究開発項目[2] | Arulkumaran Kai | 株式会社アラヤ 研究開発部 チームリーダー |
研究開発項目[2] | 暦本 純一 | 東京大学 大学院情報学環 教授 |
研究開発項目[2] | 小池 英樹 | 東京科学大学 情報理工学院 教授 |
研究開発項目[3] | 小松 三佐子 | 東京科学大学 総合研究院 特任准教授 |
研究開発項目[3] | 西村 幸男 | 東京都医学総合研究所 脳機能再建プロジェクト プロジェクトリーダー |
研究開発項目[3] | 栁澤 琢史 | 大阪大学 高等共創研究院 教授 |
研究開発項目[3] | Edward F. Chang | University of California, San Francisco Neurological Surgery Professor |
研究開発項目[4] | 阿久津 完 | 株式会社アラヤ 研究開発部 チーフリサーチャー |
研究開発項目[4] | 金井 良太 | 株式会社アラヤ 代表取締役CEO |
研究開発項目[4] | 武見 充晃 | 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 特任講師 |
研究開発項目[4] | 駒村 圭吾 | 慶應義塾大学 法学部 教授 |
研究開発項目[5] | 関谷 毅 | 大阪大学 産業科学研究所 教授 |
研究開発項目[5] | 中村 元 | 大阪大学 大学院医学系研究科 講師 |
研究開発項目[5] | 植村 隆文 | 大阪大学 産業科学研究所 准教授 |
研究開発項目[5] | David Grayden | University of Melbourne Biomedical Engineering Professor |
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