低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2020-PP-15

石炭ガス化ならびに天然ガスリフォーミングによる水素製造の経済性とCO2排出量
-ゼロカーボン社会に向けての国内CO2貯留場所確保の重要性-

  • SDGs7
  • SDGs9
  • SDGs13
  • SDGs11
  • SDGs12

概要

 本提案書は、水素の製造、輸送を経て最終利用時点でのコストやCO2排出量について明らかにするものであり、既提案書[1~4]の内容を追加、補完するものである。これまでは、海外立地での石炭ガス化による水素製造プロセスにおいて、CO2捕集率を90%にて検討したが、さらに低炭素化を目指して、ボイラー出口にアミン吸収プロセスを追加設置し、99.5%までの高CO2捕集率にした場合の製造コストとCO2排出量を検討した。

 また、天然ガスのスチームリフォーミングによる水素製造プロセスについて、同様にCO2捕集率90~99.5%のケースについて検討を行った。次に、原料である石炭ならびに天然ガスを輸入する国内立地ケースで同様の検討を行った。さらに、DAC(Direct Air Capture)を組み合わせてゼロカーボン(ZC)を実現した場合の水素コスト(ZCコスト)と必要なCO2貯留量を求めた。なお、DACコストは、水素製造設備を海外に立地した場合も含め、全て国内でDACプロセスを実施することを前提として算出した。

提案書全文

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