低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2014-PP-11

プロセス機器選定と製造コスト、環境負荷算出のための基礎データベース作成
—製造機器・材料・コスト情報の構造化—

概要

 この文書は、「低炭素技術の構造化に基づく定量的技術シナリオの構築」(「低炭素社会づくりのための総合戦略とシナリオ」第2章2.2、平成24年7月)[1]にて示された、構造化された定量的知識基盤を構成要素である基礎データベース作成について記述するものである。

 低炭素技術プロセスの性能評価(主に製造コストと環境負荷)を行うためには、プロセス設計の手順が有用である。一般的なプロセス設計の手順は、初めに目的製品の仕様と生産量、使用する主原料などの主な基本設計条件と原材料・用役の受け入れや製品、副製品の払出、排出物(気体、液体、固体)の排出条件等の対象範囲(バッテリーリミットあるいはバウンダリー条件)を規定し、物理化学の知見や実験データによって操作条件を決定し、プロセスフローダイアグラム(PFD)・物質収支・熱収支を作成し、プロセス機器の種類・仕様の選定や製造コストと環境負荷の算出を行う。

ここでは、上記のうち
1.プロセス機器の種類・仕様の選定
2.製造コストの算出
3.環境負荷の算出
について記述する。

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