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宮戸 健二 (Kenji Miyado) |
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(国立成育医療センター研究所
生殖細胞機能研究室 室長) |
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受精の膜融合過程は、精子の卵細胞膜への接着、融合、多精拒否からなる一連の現象です。本研究では、その分子メカニズムの解明に挑戦するため、膜融合過程に関わる因子群を明らかにし、その挙動を可視化することにより、受精における膜融複合体が、時間的空間的にどのように形成されるのかを明らかにします。この研究から、不妊治療への道が開かれるとともに、受精以外の膜融合にも新しい概念を提案することができると考えています。 |
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受精の膜融合過程に異常を示すCD9欠損卵子の模式図。
CD9を手がかりとして、膜融合を制御する分子メカニズムの解明を目指します。 |
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▲UP
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渡辺 英治 (Eiji Watanabe) |
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(自然科学研究機構基礎生物学研究所 助教授) |
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食塩の慢性的な過剰摂取は、高血圧など成人病の一因になります。本研究では、脳に発現しているNaxと呼ばれる蛋白質が、体液中のナトリウム濃度を検出し、食塩摂取を抑制する仕組みを明らかにしていきます。その結果は、電解質の絶対濃度を検出できる蛋白質の存在を示唆し、塩分過剰摂取を原因とする生活習慣病克服の第一歩になると考えています。 |
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神経細胞内のナトリウム濃度をナトリウム指示薬で可視化。
左段は細胞外ナトリウム濃度145mM、残りは170mM。上段左2枚は野生型マウスの後根神経節細胞で、残りはNax遺伝子欠損マウス。また、右段2枚は、遺伝子欠損マウスの細胞に、Nax遺伝子をGFP遺伝子と共に導入した。緑色がGFPが導入された細胞(矢頭)。細胞外ナトリウム濃度が上昇すると、Naxを発現している細胞だけが反応している様子がわかる。 |
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