国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）は、主に前回の国際評価終了後５年間（2016～2020年度）を中心に、出口を見据えた基礎研究の推進への取り組みや研究成果ならびに波及効果等の実績報告をもとに戦略的創造研究推進事業全体のレビューを行った。特に、研究領域の評価プロセスについては、海外の資金配分機関（FA）のプログラム評価の状況も参考にして改善の方向性を議論し、それらの結果について次期中期計画に向けた事業運営改善のための今後のJSTへの提言・助言としてまとめられた。
　レビュー委員会は、原山優子 理化学研究所理事を委員長として海外の有識者3名及びJSTの研究主監7名の合計11名により構成され、2020年10月と12月の2回にわたりオンライン会議の形態で実施した。
　なお、このたび従来の総括的評価(summative evaluation)としての国際評価の実施形態を改め、事業運営側と外部有識者の対話を重視して改善の提言・助言を得て、組織学習を図るための形成的評価(formative evaluation)とし、名称も国際レビューと変更して実施した。