[ナノ力学] 令和3年度採択課題

足立 幸志

トライボケミカル協奏反応の制御による超低摩擦界面の継続的創成と長期信頼性機械の設計基盤の構築

研究代表者
足立 幸志

東北大学
大学院工学研究科
教授

主たる共同研究者
久保 百司 東北大学 金属材料研究所 教授
七尾 英孝 岩手大学 理工学部 准教授
平山 朋子 京都大学 大学院工学研究科 教授
研究概要

本研究では、機械システムの摩擦界面において「摩耗反応」と「形成反応」が協奏的に誘起されるトライボケミカル協奏反応を設計・制御することにより、超低摩擦界面が継続的に自己形成する「自己治癒型超低摩擦システム」の設計指針の構築を目指します。特に、摩擦界面に「ナノ・メゾ・マクロの仕掛け」を共存させることで生み出されるナノ-メゾ-マクロのスケール協奏現象の理解に基づき、トライボケミカル協奏反応を実現します。

多々見 純一

劣化の学理に基づくセラミックスの信頼性革新

研究代表者
多々見 純一

横浜国立大学
大学院環境情報研究院
教授

主たる共同研究者
高橋 拓実 神奈川県立産業技術総合研究所 機械・材料技術部 研究員
中野 裕美 豊橋技術科学大学 教育研究基盤センター 教授
研究概要

過酷環境で用いられるセラミックスの機械的信頼性の向上が求められています。本研究では、環境から影響を受けて変化するセラミックスのナノ構造と結晶粒子や粒界と同程度のメソスケールの力学特性の相関を解明すると共に、メソスケール力学特性の劣化挙動からマクロな特性変化を予測する手法を明らかにします。さらに、これらを総合してセラミックスに共通な劣化の学理を構築し、高信頼性化を可能にする材料設計指針を提案します。

辻井 敬亘

超低摩擦ポリマーブラシの摩耗現象の階層的理解と制御

研究代表者
辻井 敬亘

京都大学
化学研究所
教授

主たる共同研究者
荒船 博之 鶴岡工業高等専門学校 創造工学科 准教授
大谷 優介 東北大学 金属材料研究所 准教授
大野 工司 大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
中野 健 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授
研究概要

厚膜濃厚ポリマーブラシ系を対象として、(ⅰ)特徴ある構造・潤滑・摩耗特性を基盤に、(ⅱ)ブラシ構造/流体設計を摂動パラメータ(制御因子)として、(ⅲ)積層型モデルと分子動力学シミュレーション/力学モデルを連動させた階層型時空間スケールモデルを構築するとともに、(ⅳ)最新の蛍光解析/粘弾性応答解析/力学システム応答解析に基づき、複合・複雑現象である摩耗の学理構築とそれに基づく新機能開拓を目指します。

中野 貴由

カスタム力学機能制御学の構築 ~階層化異方性骨組織に学ぶ~

研究代表者
中野 貴由

大阪大学
大学院工学研究科
教授

主たる共同研究者
阿部 英司 東京大学 大学院工学系研究科 教授
眞山 剛 熊本大学 大学院先端科学研究部 教授
研究概要

自然界が創成した骨組織は、特有の階層化異方性構造によって、動的かつシビアな環境においてさえ最適な強度特性を発揮します。本研究は、こうした骨組織に学び、金属3Dプリンティングにより形成が期待されるナノ~マクロにわたる特異界面での強化機構を解明し、フィジカル空間とサイバー空間での解析の連携に基づく特異界面の自在な設計・導入により、力学機能を人為的にカスタム制御した革新的材料創出の指針を樹立します。

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