[次世代AI・数理情報] 次世代AIを築く数理・情報科学の革新

戦略目標

人間理解とインタラクションの共進化

文理融合による社会変革に向けた人・社会解析基盤の創出

信頼されるAI

数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会への展開

Society5.0を支える革新的コンピューティング技術の創出

研究総括

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原 隆浩(大阪大学 大学院情報科学研究科 研究科長・教授)

概要

 様々な科学分野や産業界で生み出されている膨大なデータを活用し新たな科学的・社会的・経済的価値を創出していく上で、数学・数理科学とAI技術・情報科学とが連携・融合した新たな概念やアプローチの創出が不可欠となっています。メカニズムを抽出する数理モデル型アプローチと機械学習をはじめとしたデータ駆動型アプローチなどがそれぞれの強みを相補的に活かした革新的な次世代AI技術の創出を通じて、情報技術と社会・人が調和した新たな情報化社会への進化・深化が期待されます。
 本研究領域では、既存のAI技術の限界・困難を克服するため、AI技術・情報科学および数学・数理科学、その他様々な研究分野の融合・応用によるAI技術の高度化や適用範囲の拡大などの、挑戦的な研究課題に取り組む若手研究者を支援することで、新しい価値の創造につながる研究開発を推進します。具体的には、従来の人工知能を中心とする情報科学の研究課題のみならず、情報科学と数理科学の双方の知見を活かしたデータ活用手法、例えばニューロシンボリック、ファウンデーションモデル、ヒューマンインザループ、シンセティックAI等を含む、AI・情報科学、数理科学、その他多様な研究分野と、その応用分野からのフィードバック・交流や融合において、新しい発想に基づく、挑戦的な研究開発を進めます。さらに、量子計算など新しい計算パラダイムにおける革新的なAI技術の確立も目指します。
 研究推進においては、人材育成の観点を重視し異分野の若手研究者同士が交流し相互に触発する場を設けることで、未来に貢献する先端研究を推進する研究人材の育成や、将来の連携につながる研究者の人的ネットワーク構築を図ります。
 なお、本研究領域は文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営します。

 本研究領域は、文部科学省の選定した戦略目標「人間理解とインタラクションの共進化」、「文理融合による社会変革に向けた人・社会解析基盤の創出」、「信頼されるAI」、「数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会への展開」、「Society5.0を支える革新的コンピューティング技術の創出」のもとに、2023年度に発足しました。

領域アドバイザー

穴井 宏和 富士通(株) 富士通研究所 プリンシパルリサーチディレクター
荒井 ひろみ 理化学研究所 革新知能統合研究センター ユニットリーダー
有村 博紀 北海道大学 大学院情報科学研究院 教授
内田 誠一 九州大学 大学院システム情報科学研究院 副学長・教授
鹿島 久嗣 京都大学 大学院情報学研究科 教授
河原 吉伸 大阪大学 大学院情報科学研究科 教授
黒橋 禎夫 国立情報学研究所 所長 /京都大学 大学院情報学研究科 特定教授
後藤 真孝 産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 首席研究員
佐藤 真一 国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授
佐藤 洋一 東京大学 生産技術研究所 教授
鈴木 大慈 東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
谷口 忠大 京都大学 大学院情報学研究科 教授
寺田 努 神戸大学 大学院工学研究科 教授
原 祐子 東京科学大学 工学院 准教授
湊 真⼀ 京都大学 大学院情報学研究科 教授
森前 智行 京都大学 基礎物理学研究所 准教授

領域運営アドバイザー

川原 圭博 東京大学 大学院工学系研究科 教授
杉山 将 理化学研究所 ⾰新知能統合研究センター センター長/東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
土井 美和子 情報通信研究機構 監事

採択課題一覧

  1. 2023年度採択課題

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