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取り組み・成果

最終更新日:平成26年9月9日

イベント

「特別企画シンポジウム「未来を創る東北の力」―科学技術の英知・絆の成果―in盛岡」を開催しました

平成26年7月31日 岩手県盛岡市

イベント風景

基調講演の様子

イベント風景

成果事例発表

イベント風景

根本 匠 復興大臣 挨拶

イベント風景

パネルディスカッション

イベント風景

成果展示会場

 

【当日の様子(動画)】
基調講演 「復興イノベーションと産学連携」1/5

 7月31日、岩手県盛岡市にて、科学技術振興機構復興促進プログラム特別企画シンポジウム「未来を創る東北の力」―科学技術の英知・絆の成果―in盛岡を開催しました。本シンポジウムでは、復興促進プログラム(マッチング促進)の研究開発成果の紹介の他、産学連携を活用した復興イノベーションをテーマとする基調講演やパネルディスカッション等が行われました。

 来賓としてお越しいただきました根本 匠 復興大臣は、「釜石市を視察した際に、JSTから受けた指導がとても役に立っているという話を聞き、このシンポジウムで発表される(JST復興促進センターの事業の)ような技術支援が、現場で必要とされていると、改めて実感した。沿岸部の水産業の被害が大きく、事業再開後の販路確保が大きな課題となっているが、本日の成果展示にもあるように、科学技術によるイノベーションは、この厳しい状況を変える力を持っている。」と挨拶され、科学技術による震災復興に向けた取り組みがこれからの東北の復興・発展に繋がっていく期待感を表明されました。

 基調講演では、明星大学常勤教授・一橋大学名誉教授 関 満博氏が、「復興イノベーションと産学連携」と題して講演しました。釜石市にある小野食品株式会社などの具体例を挙げながら、「震災によりスイッチング(新しい技術の活用や社会構造の変化に積極的に対応し、商品やターゲットとなる顧客を大きく転換すること)の方向に向かっている。岩手県沿岸の水産加工は、今後世界最強になり得ると思っている。」と述べ、被災からの復興に今後必要である地域産業のあり方や、産学官連携の必要性について強調しました。

  

 「JST復興促進プログラムの成果報告」では、青森県と岩手県における3件の取組事例について、実施企業よりこれまでの研究開発の成果を報告。それぞれの取り組みに対して関係する地元自治体や関連機関などから、応援メッセージが寄せられました。

  

 最後に、「東北の力、さらなる未来へ!」と題しパネルディスカッションが行われました。ここでは、岩手大学 地域連携推進機構 地域連携部門長・教授 小野寺 純治氏がモデレータを務め、産・学・官のパネリストたちから、それぞれの立場における復興への取り組みやその中で重要となるポイントなどを、さまざまな事例を交え紹介。これらを踏まえ、小野寺氏より「未曽有の大震災により、今新しいシステムができるチャンスにきている。(パネリストが紹介した取り組みなどにより)小さな芽ができ一部は大きくなってきているが、これから育ててこの地に新しい産業の森をつくることが重要である。JST復興促進センターには、3年という短い期間だけではなく、10年のスパンで考え、特に新しい取り組みであるマッチングプランナーを、何らかの形で地域に、自立的に、エコシステムとして定着するまで支援して欲しい。」と総括しました。

  

また、シンポジウム会場に併設された成果展示会場では、復興促進プログラム(マッチング促進)の支援を受けた多数の企業・大学などが、研究開発の成果である試作品などを展示し、研究開発成果のPRや来場者との情報交換を行いました。

  

本シンポジウムには、企業、大学、公設試、自治体などさまざまな機関から、合わせて412名の参加がありました。来場者アンケートでは、90%以上の方から、JSTによる復興支援の取り組み継続が今後も必要との声が寄せられました。


【主なプログラム】   
○基調講演 「復興イノベーションと産学連携」   
          関 満博 氏 (明星大学経済学部常勤教授、一橋大学名誉教授)   
  【動画】 基調講演 1/5(11分33秒)
  【動画】 基調講演 2/5(13分 1秒)
  【動画】 基調講演 3/5(14分17秒)
  【動画】 基調講演 4/5( 9分16秒)
  【動画】 基調講演 5/5(10分55秒)

  

○JST 復興促進プログラムにおける成果事例の発表   
  岩手県事例1:「鉄と炭を利用した牡蠣養殖技術の開発」(1.7MB)   
  山田 晋 氏(石井商事株式会社 環境事業部長)   
  応援メッセージ:佐々木 俊之 氏(株式会社山田の牡蠣くん 代表取締役)   
    【動画】 成果発表 岩手県事例1(16分 6秒)
    【動画】 応援メッセージ 岩手県事例1(3分19秒)

  

  岩手県事例2:「救急用点滴スタンドレス輸液装置の開発」(903KB)   
  片野 圭二 氏(株式会社アイカムス・ラボ 代表取締役)   
  応援メッセージ:岩渕 明 氏(岩手大学工学部 教授)
    【動画】 成果発表 岩手県事例2(13分39秒)
    【動画】 応援メッセージ 岩手県事例2(4分10秒)

  

  青森県事例:「高価なレアメタルの代替品となる安価なアモルファス鉄粉の開発」(2.4MB)    山形 虎雄 氏(ハード工業有限会社 取締役副社長)   
  応援メッセージ:中島 義昭 氏(八戸市 商工労働部 商工政策課 主査)   
    【動画】 成果発表 青森県事例(15分17秒)
    【動画】 応援メッセージ 青森県事例(4分10秒)

    

○パネルディスカッション「東北の力。さらなる未来へ!」   
  モデレータ:小野寺 純治 氏(岩手大学 地域連携推進機構地域連携部門長・教授)   
  コメンテータ:末村 祐子 氏(復興庁岩手復興局復興推進官・大阪経済大学客員教授)   
  パネリスト:市田 淳治 氏(地方独立行政法人青森県産業技術センター 理事兼工業総合研究所長)   
        及川 久仁子 氏(及源鋳造株式会社 代表取締役)   
        佐々 隆裕 氏(公益財団法人釜石・大槌地域産業育成センター 専務理事)   
        武輪 俊彦 氏(武輪水産株式会社 代表取締役社長)    
    【動画】 パネルディスカッション 1/3(27分35秒)
    【動画】 パネルディスカッション 2/3(11分42秒)
    【動画】 パネルディスカッション 3/3(13分42秒)

 ※イベント詳細はこちら⇒「特別企画シンポジウム「未来を創る東北の力」―科学技術の英知・絆の成果―in盛岡」

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