人工関節(3D)の配置
株式会社岩手情報システム(岩手県盛岡市)
インフォコム株式会社(東京都)
岩手県立大学ソフトウェア情報学部
岩手医科大学医学部
平成25年10月〜平成27年3月
高齢化によりロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)が問題になってきています。人工膝関節置換手術は年間約4万件、人工股関節置換手術は6万件以上あり、全て患者の骨形状に最適化した施術が行なわれています。骨形状は臥位置(寝た状態)でCT装置等により撮影され、体重がかかった立位とは骨軸が異なるため術者の経験による補正を行なっています。本開発ではCT装置やMRI装置で得られた3次元画像を、3次元画像処理技術などで立位状態のモデルを生成し、医師が骨切り術や人工関節の最適な配置を半自動的に行えるようにします。
本システムは、医師及び医療スタッフの術前計画が適確且つ短時間になるよう支援できます。また、人工関節施術に向けた教育訓練や患者側への説明などビジュアルなシュミュレーションを生かした活用が考えられます。 人工関節以外の用途として、手術の難度は高いですが患者のQOLをより向上させる大腿骨頭前方回転骨切り術(股ARO)などの骨切り術の術前計画にも役立ちます。
応力解析による仮想立位CT画像の作成
JointVision(マルチボリューム処理ソフトウェア、ストローク操作による骨の切断)