Home → 研究代表者・課題紹介(2009年度)

研究代表者・課題紹介

荒瀬 尚 ペア型レセプターを標的とした免疫・感染制御技術の開発
岡崎 拓 自己免疫疾患制御分子の同定による新規治療法の開発
烏山 一 新たなアレルギー発症機構の解明とその制御
木梨 達雄 接着制御シグナルの破綻と自己免疫疾患
黒崎 知博 液性免疫制御による新しい治療法の開発
谷口 維紹 核酸を主体とした免疫応答制御機構の解明とその制御法の開発

ペア型レセプターを標的とした免疫・感染制御技術の開発

代表者氏名 荒瀬 尚
所属 大阪大学 微生物病研究所 教授
URL http://immchem.biken.osaka-u.ac.jp
研究内容 抑制化と活性化レセプターから成る一連のペア型レセプター群は、免疫細胞の自己応答性を制御する一方、病原体などに対する生体防御を担っており、免疫制御において重要な機能を担っています。本研究では、一連のペア型レセプター群の認識機構および免疫病や感染症などにおける機能を解明すると共に、ペア型レセプターを制御することによる自己免疫疾患やアレルギー疾患の新たな治療法および病原体や腫瘍に対する免疫誘導法の開発を目指します。
プレスリリース 2014年6月3日 「単純ヘルペスウイルスが宿主に感染するメカニズムを解明」が 公開されました。
2014年2月25日 「関節リウマチ等の自己免疫疾患の新たな発症機構を発見~自己免疫疾患の診断薬・治療薬開発へ繋がる新たな分子機構~」が 公開されました。
2013年3月1日 JST news3月号に特集されました。
2012年11月12日 「炎症の強さの調整機構を発見(アレルギー疾患など炎症性疾患の病因解明・治療薬開発に期待)」が公開されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果

共同研究者

前仲 勝実 北海道大学 大学院 薬学研究院 教授

自己免疫疾患制御分子の同定による新規治療法の開発

代表者氏名 岡崎 拓
所属 徳島大学 疾患プロテオゲノム研究センター 教授
URL http://www.genome.tokushima-u.ac.jp/dir/
研究内容 自己免疫疾患の効果的な診断法、および根治療法の開発には、疾患の成立機序を詳細に解明することが不可欠ですが、自己免疫疾患は多遺伝子疾患であるため原因遺伝子を解明することは極めて困難であり、思うように進んでいませんでした。そこで本研究では、病態成立の遺伝要因がより単純であるモデル動物を利用することにより、その原因遺伝子を全て同定して病態成立機序の全貌を解明し、新規治療法の開発につなげることを目的としています。
プレスリリース 2011年2月7日 「さまざまな自己免疫疾患の発症を制御するたんぱく質を発見(自己免疫疾患の新たな治療法に期待)」が公開されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果

新たなアレルギー発症機構の解明とその制御

代表者氏名 烏山 一
所属 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授
URL http://immune-regulation.org/
研究内容 近年、日本を含む先進諸国においてアレルギー疾患に苦しむ患者数が増加し、大きな社会問題となっています。本研究では、私たちが独自に道を開いた「好塩基球」ならびに「高IgE症候群」に関するアレルギー研究の成果を基盤として、従来とは異なるアプローチで、新たなアレルギー発症機構ならびにその制御機構を分子レベル、細胞レベル、個体レベルで解明し、新規アレルギー治療法開発の基盤技術の確立を目指します。
新たなアレルギー発症機構の解明とその制御
プレスリリースなど 2013年10月30日 「消化管寄生虫に対する生体防御の新たな仕組みを解明」が 公開されました。
2013年2月22日 「アレルギーを抑える新たな仕組みを発見~アレルギーの「火付け役」を「火消し役」に変換~」が 公開されました。
2013年3月1日 JST news3月号に特集されました。
2010年7月27日 「病原体の運び屋である吸血ダニに対する生体防御の仕組みを解明-悪玉細胞と思われていた好塩基球がダニ防御に活躍-」が公開されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果

共同研究者

峯岸 克行 徳島大学 疾患プロテオゲノム研究センター 教授

接着制御シグナルの破綻と自己免疫疾患

代表者氏名 木梨 達雄
所属 関西医科大学 附属生命医学研究所 教授
研究内容 免疫細胞の全身性の移動制御は、異物侵入を監視する免疫機能に重要な働きをしています。私たちは、免疫細胞の動態を制御するRap1シグナル伝達機構を発見し、そのメカニズムを明らかにしてきましたが、その破綻が、多臓器の自己免疫病につながることを見出しました。本研究は、自己寛容における免疫動態制御シグナルが果たす機能と制御を明らかにして、新たな自己免疫発症機構を提示し、難治性自己免疫疾患との関連を明らかにします。
接着制御シグナルの破綻と自己免疫疾患
プレスリリース 2014年7月30日 「リンパ球の細胞接着の制御機構を解明~免疫難病の治療法の開発へ期待~」が公開されました。
2012年10月4日 「自己免疫病発症の新たなメカニズムを発見:自己反応性T細胞の除去に細胞接着分子の制御が関与」が「Nature Communications」に掲載されました。
2010年12月31日 「接着制御分子(RAPL)の破綻による自己免疫疾患発症機構の解明-自己免疫疾患およびリンパ腫の治療開発に新たな視点-」が公開されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果

共同研究者

片桐 晃子 北里大学 教授
岡崎 和一 関西医科大学 医学部 教授

液性免疫制御による新しい治療法の開発

代表者氏名 黒崎 知博
所属 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授
URL http://lymph.ifrec.osaka-u.ac.jp/index_j.html
研究内容 慢性関節リウマチを始めとする自己免疫疾患においては、プラズマ細胞から自己抗体が産生され、この自己抗体が、疾患の引き金・増悪に関与している重要な要因と考えられています。本研究では、自己抗体産生プラズマ細胞、およびその前駆細胞であるメモリーB細胞を標的にし、これらの細胞に特異的な活性化・抑制化・生存必須ファクターを同定します。さらに、それを用いて末梢自己寛容力を亢進させる新しい治療法の開発を目指します。
プレスリリース 2014年7月29日 「効率良く記憶免疫反応が起きる仕組みを解明」がPNAS誌に掲載されました。
2013年7月12日 「メモリーB細胞が再感染から速やかに体を守る仕組みを解明」が公開されました。
2011年6月27日 「B細胞が肺炎球菌などに反応して活性化する仕組みを解明-シグナル伝達を担うアダプター分子CIN85の機能が明らかに-」が公開されました。
2011年4月28日 「B細胞が多発性硬化症の悪化を制御する仕組みを解明」が「Immunity」に掲載されました。
2011年4月19日 「Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明-リン酸化酵素Erkが、抗体産生細胞への分化に必要不可欠-」が公開されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果

共同研究者

高橋 宜聖 国立感染症研究所 免疫部 室長
古川 鋼一 名古屋大学 大学院医学系研究科 教授

核酸を主体とした免疫応答制御機構の解明とその制御法の開発

代表者氏名 谷口 維紹
所属 東京大学 生産技術研究所 教授
研究内容 核酸に対する自然免疫応答は感染防御や自己免疫疾患に深く関与します。各種核酸に特異的な受容体が同定される一方、全ての核酸に対する普遍的な認識機構は全く知られていません。本研究では最近我々が同定した、あらゆる核酸が免疫原性を獲得するために必須である結合たんぱく質を中心に、その下流で機能する新規分子群や適応免疫との連携機構を解析します。さらに、当該結合たんぱく質に対する拮抗物質などを用いて免疫応答の制御法の確立を目指します。
プレスリリース 2013年12月4日 「細胞質内タンパク質HMGB1が敗血症・感染症の抑制に重要であることを発見」が米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。。
2012年12月4日 「大腸炎の新たな抑制機構を解明―炎症性腸疾患、アレルギー疾患の治療法確立に期待― 」が「Proceedings of the National Academy of Sciences,PNAS」に掲載されました。
2012年5月21日 「ウイルス・バクテリア感染における新たな免疫応答制御機構を解明(自己免疫抑制機構の解明や感染症の治療法確立に期待)」が公開されました。
2011年6月28日 「免疫反応を抑制するオリゴ核酸の開発-自己免疫疾患や敗血症などの新たな治療法に期待-」が公開されました。
2010年5月17日 「IRF5によるIgG2aクラススイッチ制御とその全身性エリテマトーデスへの関与」が「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」に掲載されました。
報告書 平成21年度年次報告  平成22年度年次報告  平成23年度年次報告 平成24年度年次報告
評価 中間評価結果